イベントのマニュアルを読むのが好きだ。
そのマニュアルには、現場の熱意・規模・精度が伝わると言っても過言ではないと思う。
マニュアルと現場のコミュニケーションの在り方で、その現場の空気が決る。
そもそもの始まりは、大学時代に経験したイベントコンパニオン。
もう20年前のことだ。(うぉ。光陰矢の如し)
さて、この仕事も奥が深かった。
同じ現場にいるのに、その現場がどのように動いているのかよく分からない。
全体を把握したくなって制作側の意図を見たり・聞いたりすると、やる気が違った。
イベントのプロジェクトが組まれ、試行錯誤があった上で、最終段階で私達は呼ばれることが多い。
その間のあーだこーだの部分が面白そうで、制作サイドに入りたかった時もあったが、結局は表舞台に立つことを選んだ。
だが、現場の動きを知っていると、表に居てもとても役に立つ。
私は特別美しい存在ではなかったが、それゆえ、自分の立ち位置を理解し・必要とされるにはどうすればいのかを模索していたのかも知れない。
いいモノを作りたい。一緒にチームで駆け抜けたい。演者は特別ではなく、チームの役割の1つ。その想いが、いい現場を作り・いい仕事につながるのだ。線引きをする必要が無くなった。
女の子は誤解し易い。
「可愛いだけ選ばれているのではないということ」
「キレイなだけでその仕事が降ってくるのではないということ」
そして、もしビジュアルだけで呼ばれたのならば、そこだけに価値がある時代に
多くのことを学んでおいて欲しい。
アラフォーになった今、若さへ嫉妬することはなく、その眩しいエネルギーがあるウチに素敵に成長出来るような応援がしたいと思うのだ。
立て続けに現場仕事のマニュアルが届き、なんだかそれがとても嬉しくて、今日のコラムになった。
マニュアルは読むのは簡単だけど、作成にはとても時間が掛かる。
方々に確認を取り、落とし込まれた1冊の想い。
だからこそ、自分勝手な判断は出来なくなる。
私は、私の仕事を全うする。
そして、plusアルファの仕事を目指して丁寧に走り抜ける。
イベントは終わった時の達成感がたまらない。
この麻薬的な魅力がなんとも現場を離れがたくするのだ。
前田カオリコ
エッセイスト・話し方プロデューサー
1976年生まれ 新宿区在住
2児の母
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格
『魅話力®』検定 作成中