2019年02月 一覧

ひっそりと回復する時間

時々無性に活字に飢える。
日々のあらゆることに向き合いながら、
自分と向き合う時間をおろそかにしていたことを思い出す。

旅先で一冊の本と出逢った。
原田マハ著「さいはての彼女」

彼女の名前は何度も目にしていたけれど。
どうにも最近は横着者になっていて、
読んだことのない作家の本を手にすることをしなかった。
完全に惰性だった。

私は彼女の本に没頭し、自己投影する作業で自分を浄化した。
旅から戻ってすぐに、図書館で予約をして借りた数冊の本。
それを媒体に、私は自分が涙を流すことを許した。
ぐずぐずになりながら、翌朝は目が腫れるくらいに泣いたのは久しぶりで。
鏡に映る自分のやぼったい顔とは裏腹に、すっきりとした私がいた。

ストレスは涙で浄化するのだから。
抱えているものを洗い流すには、きっかけが必要だった。
映画がその役割を果たしてくれることもあれば、活字がそうであることが多い。

抱えているものを手放す。
身体に蓄積されたものを解放させる。

その手段を忘れてしまうと。
いつしか余裕がなくなり。
人にも自分にも優しくなれなくなってしまう。

アナログの時間を忘れないようにしながら。
デジタルネイティブの世代は。
どうやってバランスを取っているのだろうか。
ふとそんなことが気になって。

明日、娘に聞いてみようと心に留める。
中学生になった我が子との会話は、
母としての別の喜びや愉しさをもたらしている。

親としてできることを。
たっぷりの愛情を注ぐことを。
笑い声のある家族でいられるように。

私は自分でバランスを取ることで、
再び自然体でいられることに感謝する。

 

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


全国家庭教育支援研究協議会での発表

先日、文部科学省(虎ノ門)にて
新宿区家庭教育支援チームを代表して発表する機会に恵まれました。

全国から17チームの発表があり、関係者がぞろぞろ。
「うわぁ。場違い度100%」という思い込みによる緊張感。
しかしながら、堂々と思いの丈を伝えてきました。

(緊張するのがわかっていたので、3分スピーチの練習をして臨みましたよ。
結果、ド緊張で手が震えるくらいでしたので、事前の練習が功を奏して「わかりやすかった」という感想を聞くことができました。)

今回は、「新宿子育てメッセ実行委員会」 というチームで初参加。
その委員の一団体として「ママ解放区プロジェクト」の説明をさせていただきました。

正直に申し上げますと・・・。
子育てメッセに関わっていなかったら、こんな機会に触れることなど無いに等しく。
出展募集の情報すら届きませんし、恐れ多くて(場違いな気がして)チャレンジもしなかったことでしょう。

資料を作成して提出。
各チームの発表を聞きながら、取り組みの素晴らしさをどう伝えていくのかということの重要性を再認識した次第です。

見やすい・わかりやすい・伝わりやすい。
そういう視点。
取り組みをストレートに相手に理解してもらえること。
もともと様々な人たちが生活しているのだから、そのどの部分の人たちにアプローチしていくのかという定義もあるのだけれど。
取り組みを通じて、何がどういう成果をもたらしたのか、また課題は何か。が共有できるような時間になるとよりよいのだろうと感じた次第です。

新参者らしい目線、ご勘弁ください。

会場がスーツの皆さんで埋め尽くされます。
その光景に怯(ひる)みつつ、黄色のワンピースで参戦・・参加してきました。

私達の取り組みは男女共同参画や公民連携事業にも通ずるものがあるのだろうと感じつつ。
それでも母親が笑顔で生活できることが当たり前になって欲しい。

そんな思いで活動しているので
発表の場として、このような機会をいただけたことが何よりもありがたく。

私はどちら(行政・民間・企業)も行き来しながら、同じように発信ができたらいいのにという理想を再び掲げてしまいました。

なぜなら、笑顔で暮らせることはそれぞれの願いなのだから。
何人たりともその権利を奪われることなく。
その想いを胸に。
共存する社会・尊重しあえる社会を創っていけたらと考えています。

 

今回の報告リポートはこちらのブログ
詳細を書きましたのでご一読いただければ幸いです。

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


発達障害の二次障害のハナシ

都内の小学校で指導員として働いている友人と話をしていた時だった。
先日、まなびの教室で参観日だった際、担当の先生に伝えてもらったことを彼女に話した時のこと。

私:「R(息子・小4)は扱い易いタイプみたいでね。ちゃんと理解して褒めてあげると
そのまま受け取って、素直に行動するみたいなんだよね。」

友人:「それは、カオリコさんの家庭での接し方がよかったからでしょ。ひねくれちゃっている子も結構多いから。」

私:「え?どういうこと?」

友人「だって、あれもしちゃダメ。落ち着いてなくちゃダメ。っていつも怒られてばかりいたら自己肯定感が下がるでしょう。そういうのを発達障害の二次障害っていうの。小学生になったばかりの子でも多いのよ。」

私:「!!!」

なんと切ない話だろう。
そんな幼い時から、褒められても自己肯定感が低いことによって素直に受け取れないだなんて。
すごいじゃーん。と言ってその子がすくすくと育つのなら、いくらでも言うけれど・・。
そんなことを思っていたら、
息子が低学年の頃に通っていたある塾を1年ほどして辞めた理由を話してくれた。
そこの塾は、褒めることで自己肯定感や、やる気を引き出すことが特徴だったので
学習習慣がついたらいいなということで通塾させていたのだけれど。

「だってさ、心がこもってないのに褒められたって嬉しくないだろ。
ウソっぽいからオレは嫌だったんだよ。」

ふむ。さすがにそういうのも見抜くのね。
大げさに褒めてもらえばいいという子供騙しは通用しないか。
やはり子どもだからこその鋭さに。
誤魔化しは利かないものだと肝に命じて。

我が子たちとの会話に、
いつも個性の違いを愉しませてもらっている。

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。