こういう感覚は、誰もが持ち合わせていると思っていたのだけれど。
大人になればなるほど。そうでもないということがわかってきた。
その人のエネルギーを感じる。
その人の持っている色が分かる。
どういう状態なのか。
話しながら受け止めて。
気持ちを軽くして。
大丈夫と伝えることに。
人相からの印象。
立ち居振る舞いからの生きてきた歴史。
言葉の使い方や息遣い。
間の取り方や、しぐさ。
どれもこれも。
その人を表している。
それは、観察することでより鮮明に浮かび上がる。
何を求めているのか。
どうしてここにいるのか。
セッションに来てくれる人たちは。
抱えた過去を持っている。
誰にも言えなかったことを。
私に話してくれる。
それを受け止めて。
涙する。
経済的に豊かであったとしても。
精神的な豊かさは比例しない。
それがわかるから。
私を必要とする人に。
緩められなかった感情を。
ここで解放して欲しいから。
今まで誰にも話したことがなかった。
そういう話を。
セッションの最初の日にしてくれる。
私に対するブロックを外してくれて。
私は全部受け止める。
無理やり話してもらうことは出来ないのだから。
私は、言葉にしてもらうまで事実は見えない。
だからこそ。
その人の言葉で。
言霊として。
腹の底にしまっていた感情を。
ヘドロのように奥底にへばりついていたそれらを。
言葉にして。
全部吐き切って。
どうか、身を軽くして。
体内に溜め続けた負の感情を。
どうか、出し切って。
一回では、何十年も蓄積してきた思いは全て吐き出せるはずもなく。
何度かのセッションでクリアになってゆく。
その変化を見届けるのが私の仕事。
それが仕事になるなんて。
まさか思わなかったけれど。
私にしか出来ない天命だとしたら。
それに甘んじてこれからも続けていくことだ。
前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)
新宿区在住
2児の母
一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。