2018年06月 一覧

空気など読まず(発達障害の傾向として)

「ちょっといいですかー?」と会議を終えて声を掛けられた。
はーい。
そういう私に見せられた、1枚のアンケート。
息子(小4)が書いたものだった。

区のアクティビティに参加している息子。
学校とは違う課外活動として、キャンプや地域ボランティアを経験するのだけれど。
それに参加した息子のアンケート回答内容に懸念を感じられたのだろう。
そのアンケートを見せてもらって、凍りつく私。

A4用紙に、全部回答している。
(書かないよりいいと思ってしまうあたり、私も空気が読めないのだろうけど。)

印象に残ったことは?
それはどうしてですか?などの
全部で5〜10項目の中で、
「帰りたい」「帰りたかった」「わからない」という文字が踊る。
最後には意味不明(と言っても私は理解するのだけれど)な言葉がびっしり書いてあって
これは誰が見ても、ちょっと・・・という内容だった。

しかしながら。
息子のことを考えると。
全部、アンケート用紙を埋めるあたりと、素直に帰りたかったという言葉を眺めて。
相手がどう思うかなど、全く想像しないだけだと思い直す。

自宅に帰ってから息子に尋ねた。
私:「ねぇ、この前の活動はどうだったの?面白かった?」
息子:「フツーだよ。」
私:「ふーん。じゃあさ、キャンプは一泊2日であるんだけど、行けそう?」
息子:「行くよ。」

それ以上聞くのをやめて。
知り合いも誰もいなかった中で、中学生まで一緒のアクティビティ。
まぁ、それでいいなら。と私は思うのだけれど。

あぁ、きっと大人や周りの子にとっては、扱いづらいんだろうなぁと思考を巡らす。

帰宅した夫にも、そのアンケート用紙を見せて。
私と同じ感想を口にした。

「ただ、そう思ったから書いただけだろ。他に意味はないよ。」
「そうだよね。これでも本人は楽しそうなんだけど、大丈夫かな。」
「いいんじゃないの?送り迎えはいつも通りだったよ。」

社会のいろいろな人たちに触れて。
親以外の大人と接しながら、自分のことを理解してもらえたらいいと願いながら。
自分がそう思ったことを素直に表現し、それが全てだと思う傾向。

成長過程で。
私自身もそうだったように。
次第に気づくことになるように。

指図されることが大嫌いで。
「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えない。
それでも言わなくていいということではないから。

これからも息子と向き合いながら、この子なりの成長を支えていこうと思う。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター


司会の仕事について

イベント・式典・結婚式・ライブ・・・など、多くの司会を担当させてもらってきた。
今も現役でやらせてもらっているけれど、司会の仕事が好きな理由はいくつかある。

そのライブ感。
一体感を肌で感じること。
1(私)対 多数 の状況をどう体感して、巻き込んでいくか。

現場の空気を作るのは、その場だけでできるものではなくて。
いつも可能な限り、現場の人の目をみて挨拶をする。
多くの場合が一期一会。だからこそ。

「今日もよろしくお願いします。」
「今日担当するMCの前田カオリコです。」
「晴れてよかったですね。」
「今日はどうやってきたんですか?」
「どちらから来ましたか?」

一言二言交わしながら。
相手のバリアを溶かして。
今日、一緒に仕事ができてよかったと思ってもらえるように。
楽しい現場だったと感じてもらえるように。
やりやすかったと思ってもらえるように。
いい現場になるように。

一人でステージに登壇して。
こんにちは! と挨拶することは。
その大勢のエネルギーを受け止めるだけの自分でいること。
気圧されぬように。
私らしい進行が出来るように。

孤独になるのも自分次第。
全体を巻き込むのも自分次第。

そう思うからこそ。
自分から心を開く。
オープンにして。

役割を全うするために。
喋るのは私。
進行するのも私。

みんなが心地いい時間を過ごせるように。
トラブルがあっても動揺しないで。
大丈夫。
私は一人じゃなくて。
みんなの代表で、代わりに言葉で伝える役割なのだから。

MCは主役ではない。
主役はゲストであり、来場者や参加者なのだから。
気負いせずに、みんなに楽しんでもらえるように。

私は隅々まで見渡して。
会場の端から端まで確認をしながらステージに立つ。

それはコンサートホールでも、大きな体育館のような会場でも。
独りよがりになるのではなく。

そうして全員を確認すると同時に。
やはり私も見られていることを意識する。

印象はいいのか。
笑顔でいるか。
背筋は伸びているか。
発声は大丈夫か。
声と体調の管理も。

発する言葉に責任を持ちながら。
全方位に集中する。

そんなイベントの司会が好きで。
みんなの笑顔をみるのが好きで。

ステージゲストのサポートをしながら。
ベストパフォーマンスをしてもらえたらと願う。

役割と立場を確認して。
その日の司会を振り返る。

そして何より勘違いしてはならないのは。
勘違いしたこともないけれど。

MCの仕事は一人ではできない。
音響さん、スタッフさん、フロアディレクターさん、撮影班さん、
ゲストの方がいるからこそ、滞りなく進行できる。
それは進行に集中できるようにしてくれるためであるが故。

チームでひとつのイベントを成功させるのだということを忘れてはならない。
ただ、その役割がMCだというだけで。
私は自分の一番得意な分野を任せてもらえることに感謝する。

 

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター