2017年08月 一覧

最期まで笑いながら。

小六の娘。お風呂での会話。
多分、一番リラックスする時間なのだろう。
ママとのお喋り。

「もうさ、ママに似て欲しくないって思っているところが似ちゃってイヤだよー。」
「あら、どうして?」
「だって、ママ適当じゃん。」
「あははは。それね、生きている上で大切だから良かったね。」

そう言うと「もぅ。」という表情で私を睨む。

「いいじゃない。
それにママはさ、死ぬときまでずっと好奇心の赴くままに生きていたいんだよね。」

「そうだね。きっと、ママはさ。おばあちゃんになっても旅に出て行ってて。その先で転んで死んじゃったりして(笑)。行って来るねー。って言いながらお別れして。そうしたら、お葬式で泣き笑いしながら、自由なママでしたって言って、みんなの前でママにお別れの挨拶するから。」

自分で言いながら、そうやってママをバカにしてるのに、泣きそうになる娘。
目を擦って、誤摩化しながら。

想像しちゃったのかしら。
そういうところが可愛くて、愛おしくなる。

精一杯に強がって、ママはちゃんとしていないとか、しっかりしていないからどうにかしてよっ。と日々言うけれど。

この繊細さは、やっぱり生まれたときからずっと見ている私の娘そのもので。
わたしもやりたいことが沢山あるけれど。
この子達の笑顔を一番近くで見ていたい。

今のこの時間を。
今のこの時期を。

子育てをしながら。
今日も「行って来ます。」の背中を見送る。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター


当たり前ではないこと

二度と会わないと思っていた。
勝手にそう思っていたのだけれど。

そんなことはなくて。
いつどこで再会するなんて、想像もしないことだった。

ただ、
それは生きていることが前提だった。
だからこそ。

二度と会わないという決め事の愚かさに。

その人達の顔を見た時に、様々な記憶が呼び戻される。
その時間があったから、今のわたしがここにいるけれど。

それでも、その時間に戻りたいとは願わず。
わたしはわたしの今を生きることを選択した。

全てのものを手に入れようとすると。
全てのものを失ってしまうかのように。

何かを選択したのならば。
何かを手放すことをする。

その見えない法則にはルールがあって。
わたしは素直にそれに従っているだけなのだから。

出逢ったことに感謝して。
別れを伝えて。
自分の中で、ケジメをつけた。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー


「ただいま」と「おかえり」の変化

一週間振りに会う子ども達。
一回り逞しくなったように感じてしまう。

事実。
子ども達は実家で成長してきたのだろう。

夜泣くこともなくなり。
ママが側に居なくても、肌に触れなくても。
小学生の二人の我が子達。
「ママ、子離れしてよー。」と小6の娘に言われる。

そうね。
していないワケじゃないのよ。
ただ、ちょっとね。
嬉しいの。
幸せなの。

こうして、成長してくれていることに。
友達と自分で約束して遊びに行くこと。
夏休みの毎日を、子ども達と過ごしながら。

「ママ、香港だって。」
「ママ、熱海に居るんだって。」

LINEで状況が伝わるのは、最初の2日目くらいまで。
それからは、連絡が途絶える。

それでいい。
いつまでもママが側にいる意識でいるのではなく。
目の前の大人や周りの人達と生活することを。

わたしは、今日も母親であり、一人の私自身であることに。
安心して帰る場所があることに。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー