2016年09月 一覧

加速する日々

二人の我が子。
集団の最小単位:家族。

私にとって、かけがえのない存在。

「ママー。ママ・ママ。」
「今日ね、○○ちゃんとね、こういうことしてきたの。」
「オレ、指の鳴らし方覚えた。」
「給食は苦手なものばっかりだったの。」

 

二人の子ども達の会話。
そう。そんなことがあったのね。
毎日の些細なことが、とても楽しい。

「ママもね〜、今日はすっごい大変な会議だったんだ。」
「へ〜。そうなの。」

コミュニケーションは、突然上手になるものではないから。
聞いてもらえる安心感を経験していると、誰かの話を聞くことが自然に出来る。

 

満たされていると、気持ちが穏やか。
イガイガした感情は、人を攻撃するだけでなく自分を傷つける。

素直な言葉で、自分の気持ちを表現出来るように。
喜怒哀楽。

泣いてもいい。
笑ってもいい。
悲しんでいい。
怒ってもいい。

ただ、その時の感情に素直に向き合って。
ママはいつも応援しているけど、一番の味方・理解者は自分だからね。

学ぶこと。教育を受けること。素直に聞ける耳を持つこと。
行動できること。
沢山のことが出来る。

ママも、今でもチャレンジしてるから。
生きているってスゴいことだからね。って。

 

 

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前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
株式会社リコラボ 代表取締役

 


息子の個性

「ママー。警察のひと〜。」

全身が脱力するのが分かった。
私だってそう思う。
この泣き声は虐待に聞こえるのも仕方ない。

息子の泣き方は、獣が吠えているかのように激しい。
全身のエネルギーを、吐き出すようにして吠える。

音量にして、半径50メートル。
この前も、上級生にオモチャを奪われたと言って悔しくて泣き叫んで帰宅してきた。

この子の感情の出し方は、怒りと悲しみが入り混ざる、とても激しい部類。

この夜は、宿題のやる時間についてで口論となる。
・夕食▶︎宿題▶︎テレビ▶︎お風呂

そう約束したのに、簡単にルールを破る。

・夕食▶︎テレビ▶︎宿題▶︎お風呂

テレビの前に宿題をやる。ということがどうしても出来ない。
些細なことをさせようとしたことに反省して。

この子は自分のルールがあるのだ。

そして、そのペースを主張する。
そのことを忘れて、宿題をやらせようとしたことで今回の出来事に遭遇した。

どうしてもテレビを見ると、30分が1時間になり、寝る時間が遅くなる。
その生活リズムを改善したくて、息子と約束をしたのに。

それが、彼のリズムを崩し怒号泣と化した。

20分以上は吠えていたと思う。
油に水を注ぐことになるので、落ち着くまでそっとしておく。
(火に油ではない。油に水の激しさ)
声を掛けることで、より感情が高ぶるから。

そして、警察官の登場という事態になった。

「お子さんの声が激しくて、虐待なのではという通報がありました。
どうしましたか?」 とまるで虐待してるだろう。という話し振り。

親なんだから、自分の子くらい泣き止ませるこは出来るだろう。
そんなことを言っていた。

その言葉に、反論。

親だからって我が子を泣き止ませられるくらいなら、どの母親も苦労しない。
母親がどんな思いで子どもと向き合っているのか理解していないからこそ
そんなセリフが言えるのだと。

もちろん、猛烈に反論した。
久々に怒り心頭に発する自分がいた。

なんて言えばいいんでしょうか?
虐待してるって言えばいいんですか?

その一面を切り取り、ただでさえ自責の念にかられているところに言われたセリフは
私に大きなダメージを与えた。

どれほど今まで悩んできたことか。
どんな対応がいいのか試行錯誤していることか。
泣かせたい母親がいるのだろうか。
母親はどんな気持ちでいるのか想像したことはあるのだろうか。

きっと、私だけが受けるダメージではないな。
そう思ったからこそ。

何故、ただならぬ泣き声を聞き
「大丈夫ですか?」の一言も言えないのだろうか。

それも伝えた。

後から、別の警察官が二人登場して警察手帳を見せられる。
通報があったと。

すでに息子は落ち着いていて、
「ママ、説明してくる。」と3人の警察官の前に行く。
あまりの冷静さに、泣き叫んでいた姿が想像出来ないだろう。

今度は私を守るかのように。

かれこれ私だけでも、1時間は対応していたと思う。
ウチの息子は発達障害です。
感情の振れ幅が他の子よりも激しいので、試行錯誤しています。
スクールカウンセラーにも相談していますし、担任にも、学校側にも伝えてあります。
テストも受けています。

私自身もカウンセラーをしています。
この子がこちらの都合で育つことはないと思っています。

発達障害と言い切ることは、警察官を納得させる材料だったと思う。
そして思う。

じゃあ仕方ないですね。
なのか。と。

仕方ないのではなく、そういう家庭が多いのだということ。
サポートとは何かを考えさせられた。

これからも、息子は烈火の如く泣くことがあるだろう。
その時はまた通報があるかも知れない。

そうしたら、また来て下さい。様子を見に来て下さいと。

 

 

今夜は、いつも以上に二人が甘えてベッドに入った。
不安にさせてごめんね。
急に警察が来たから、ビックリしたよね。

こんな風にならないように、ママももっと気をつけるね。
二人とも、大丈夫だからね。

 

初めての通報を受けたこと。
私は息子に伝える。

「あなたはパワーが余ってるのね。
あんなに大きな声で叫んで泣くから、
周りの人がビックリして心配してくれたのよ。」と。
無垢な寝顔を眺めながら。

 

 

前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
株式会社リコラボ 代表取締役

 


我が子の泣き声

自分の子の泣き声ほど、親の自分が責められていると感じる。

私のケアが行き届いていないからなのか。
不安を取り除いてあげることが出来ないのか。
どこか痛いのか。
何がイケナイのか。
正論が通用するとも限らない。

押しつぶされそうになる気持ちに、自分の無力を突きつけられる。
その子の個性だと理解していても。

負の感情を全身で表現し、攻撃性を帯びる。

どんなにあなたを大切に思い、愛していると思っていても。
毎日のリズムをどう作ればいいのだろう。

朝起きて、トイレに行き、顔を洗い、食事をする。
躾の範囲に悩む。

宿題をする時間を、自主性に任せるのはいつからなのだろうか。
好きにすればいいと伝えても、突き放されていると感じ。
自分のペースでやりたいと主張する。

見守ることの大変さを痛感する。
この子に適切な教育とは何かと悩む。

試行錯誤。

今日もまた、親としての未熟さを痛感するのだ。

親子だからこその、むき出しになる感情に。
我が子の全身全霊の主張を。

 

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前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー