2018年08月 一覧

みずみずしさの賞味期限

いわゆる「一般的」だとか、「常識」だとか。
そういうものとは違うと思っていたくて。
アウトローな感覚を持ち合わせていた20代頃までの私。

 

それからいくつかの出来事を重ねて。
何気ない日常の繰り返しの幸せに。
平穏であることの素晴らしさを、心から噛み締めた頃。

 

ただ尖っているだけでは、何も見えないからと言わんばかりに。
私は無意識のうちに、その居場所を選びながら。
人生を重ねているのだとしたら。

変わらない日常などないということを。
頭で理解するのではなく。
経験することで、打ち破られたのだった。

 

変わらないということは、居心地がよく。
変わらないということは、その努力も必要で。

 

それでも、変化のある人生を歩むのであれば。
やはり目の前で起こる出来事を受け入れながら。
それも運命だと受け入れることしか出来ない。

 

40代の今は。
こうでなければならないという自意識から離れる時期なのではないかと。
まだまだ打ち破られる自我を。

 

その変化を愉しむことが人生なのだとしたら。
私はこれからも苦悩しながら、笑いながら生きていきたい。

みずみずしさは。
年齢を重ねて失ってしまうにはもったいなくて。
内なるものの声を聞きながら。
私はわたしと対話する。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

 


中1の夏・11日間の合宿

長女はこの夏、11日間の訓練合宿へ参加してきた。

礼儀・挨拶・勉強を中心に、躾や生活習慣を身につけるということが大きな目的だった。
今回、参加させた理由に。
私自身、中1の時に同じ場所で同じ訓練合宿へ参加したことがある。

自分の経験を重ねて。
中学生だった頃の記憶。
この時期に親以外の大人から指導を受ける機会を持って欲しかった。
本人に意思を確認して参加させることにしたのだった。

富士宮(静岡県)までお迎えに行き。
12日振りに見る我が子の横顔に。遠目から、大人びた姿が見えた。
親の贔屓目だとしても。
こうして自分の世界を着実に広げて行くことの頼もしさに。
毎日、報告書の手紙が届いて。
そうかそうかと読みながら。

「可愛い子には旅をさせよ」のことわざを思い出しながら。
厳しさの中に、人の愛情を受けたり、本音で語った時間だったろうと思う。

スマホ・ゲーム・テレビのない生活に身を置いて。
わざわざ費用を出して、そういう経験をさせることに。

非日常は常に新鮮であるように。
我が子にどう受け取るのかを、押し付けることはできない。

 

その退校式を目の当たりにした息子(小4)は。
少し思うところがあったようだ。

キャンプに行きたくない。
新しいアクティビティに参加したくない。

いつもそう言って、新しいことに対して及び腰だけれど。
それでもその理由もなんとなくわかるけれど。

「いつまでも逃げてちゃだめだよ。」というメッセージを受け取ったのだろう。
(実際、穏やかな時に話をしたのだけれど)
「オレにはトラウマがあるんだ。」と言って布団をかぶってしまった夜もある。

それでもね。
そうやって自分で乗り越えて行くことをして。
一つずつ克服できるといいと願いながら。
「大丈夫よ。」とそっと声をかける。

どうやら、あれだけ抵抗していた一泊二日のキャンプには行けそうだと。
大喜びしたい気持ちを抑えながら。
二人の我が子の成長を見守ることの幸せを。

そっと今日も寝顔を眺めるのだった。

11日間不在だったせいか。
息子は楽しそうに、姉に話しかけていた。
私に話すトーンと少し違いを感じながら。
そうやって、母親の出番と見守る時間を大切にしていけたらと思うのだった。

私を母親にしてくれてありがとう。
今でもたくさんの葛藤が続くけれど。
親にしてもらったことの有り難さに気づかせてくれたことに。

私も親として、個人として、成長していかねばと心に誓うのだった。

 

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

 


ふたりの成長と、私と。

子ども達が夏休みに入り。
猛暑での過ごし方を日々考える。
あまりに暑すぎて、小学校のプールが連日中止になるという事態。
そんな中、今日は映画が観たいというのでチケットを予約しておいた。

3歳差の我が子達は、仲が良い。(中一・小4)
娘は知らず知らず(というより、私の適当ぶりを間近でみているので)
しっかりと育ってきた。

寝顔を見ると、まだまだ子どもで愛おしく。
時折、そっと頭を撫でてみるけれど。
すやすやと眠る姿に、小さかった頃を思い出す。

少しずつ自分で出来ることを増やしていって。
中学生になり、弟と映画館まで行ってみたらと提案する。

一人で歩かなければ道は覚えないし。
迷った時にどうするのかという対処もできない。

親への依存心と、安心感と。
本人の自立心と、冒険心を。

 

大人になったから、全てを突き放すのではなく。
心理学でいうところの「集団欲求」。

誰かと繋がっていたいことの大事さは。
大人だろうが子どもだろうが関係のないこと。

自立できているということは、一人だけでいいのではない。
孤独の時間が愉しめるのは、受け止めてくれる居場所があるからこそ。

抱きしめることと、信じること。

「お姉ちゃんだから、できるよね。」は言わない。
「ママより私の方がしっかりしているから。」というセリフに。
私は、そっとほくそ笑むのだった。

 

(幼稚園生の頃。今とあまり変わらない顔立ち)

 

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター