少し前の出来事です。(長文です。)
息子(小1)の友達Aくんが、頻繁に遊びに来るようになりました。
息子とその子には
「大人が居ない時は、家で遊ばないようにね。」ということを伝えて、リビングで遊ばせていました。
自室で仕事をしていた私は、二人の声が届くことを確認しながら。
1ヶ月程して、息子の妖怪メダルの数が明らかに減っています。
「どうしたの?」
「知らない。」
すると今度は、夫が。
「ちょっとさ〜、尋常じゃない数がないんだけど。」と言ってきました。
(そもそも、私は妖怪メダルに興味がなく、何がなんだか分からないし、分かろうともしていません。そこに使うお金は夫担当。ママは生活費担当)
そう、50枚程 見当たらないというのです。
「あのさ〜、オレがどんな風に買ってきてるか分かってる? 映画でゲットしたり、歌メダルやレアメダルだって簡単に手に入ってるワケじゃないんだからさ。失くすにしても程があるよ。」
ふむ。
まぁ、確かにかなりの量が無いのが私にも分かる。
ということで、A君に確かめることにした。
息子に
「今度、A君に遊びに来てね。って伝えてくれる?」 とお願いしてから、それきり来なくなった。
困ったぞ。と、直接、A君のお母さんに電話してみると・・・。
「あ〜、そうだったんですね。本人に確認して持たせるようにします。最近、もらったとか、交換したって言って持っていたのは知っていたんですけど。」と。
翌日、母子でメダル持参でお詫びにきました。
「普段仕事をしていて、日中の子どもの動きを把握出来てなくて。」
「いつも誰の家にお邪魔しているのかも知らなくて。」
「誰にもらったかも聞いていなくて。」
「お姉ちゃんがいつも分かっているんですけどね。」
「毎回、数枚ずつ持って来ていたので、こんなに沢山あるとは思いませんでした。」
と話していました。
仕事をしているお母さんを責めるつもりはありません。
ただ、もしかしたらこの子はママに気付いて欲しかったのかなというのは、考え過ぎなのでしょうか。
ウチに遊びに来た時、元気な声で「おじゃましますっ。」「さようなら〜」と言うA君。
初めて来た時に教えてあげました。
「あのね、人のウチに入る時は、おうちの人に聞こえるように「お邪魔します。」って言うんだよ。」と。
すると、その通りに素直に行動していたのです。
小学校1年生なので、欲しいという気持ちを抑えられないこともあります。
責めるのではなく「自分がされたらどう思うか、想像してね。」とだけ、伝えました。
「また、いつでも遊びにおいでね。」そう伝えると、「うん。」と笑顔になったA君。
息子は、「もしまた持ってったらどうするの?」 と私に聞きました。
「その時は、また伝えなくちゃね。」と、私。
成長する過程で、あることだと思います。
その時に、どう対応するのか。その子の母親にはなれないけど、愛情で包み込むことで今回のことを受け止めてくれたらいいな。 そんな風に思っています。
前田カオリコ
エッセイスト・話し方プロデューサー
1976年生まれ 新宿区在住
2児の母
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
『魅話力®』検定 作成中