時折、ものすごく疲れることがある。
抜けない疲れがたまると、ハラハラと涙が流れる。
泣く事で、バランスが取れると知ったのはいつの頃からだっただろう。
自分にストレスが掛かっている事すら気付かない。
愉しいことにまぎれて、心の負荷を見ない。見えない。
時々、心が砕けることもある。
時々、嬉々として我を忘れる。
時々、切なくて苦しくなる。
時々、幸福感に時が止まる。
「自分を殺さないで生きていきたい。」
中学生の頃、交換日記に書いた。
そう言えば今の子は、交換日記なんてするのだろうか。
自分の気持ちを、自分の字で紙に書き落とすなんて素晴らしい自己対話。
自分とコミュニケーションを取る最高の手段。
最近は、涙を流すタイミングすら分からない。
決壊する前に、対処出来ないものか。
枯渇している。
乾いている。
何かが足りない。
焦燥感。
バランスを保ちながら日々を重ねる。
それは、ある意味で大人で、ある意味の惰性。
いろいろと抱えながら生きている。
抱えているもののバランスが崩れる前に。
捨てるものは捨てないと。
持ちきれないからね。
余計なものを持ちすぎない。
涙と一緒に流せたら、スッとするのに。
前田カオリコ
エッセイスト・話し方プロデューサー
1976年生まれ 新宿区在住
2児の母
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格