たわごと 一覧

クルクルと表情を変える心の天気模様

時折、ものすごく疲れることがある。

抜けない疲れがたまると、ハラハラと涙が流れる。
泣く事で、バランスが取れると知ったのはいつの頃からだっただろう。
自分にストレスが掛かっている事すら気付かない。

愉しいことにまぎれて、心の負荷を見ない。見えない。

時々、心が砕けることもある。
時々、嬉々として我を忘れる。
時々、切なくて苦しくなる。
時々、幸福感に時が止まる。

「自分を殺さないで生きていきたい。」
中学生の頃、交換日記に書いた。

そう言えば今の子は、交換日記なんてするのだろうか。
自分の気持ちを、自分の字で紙に書き落とすなんて素晴らしい自己対話。

自分とコミュニケーションを取る最高の手段。

 

 

最近は、涙を流すタイミングすら分からない。
決壊する前に、対処出来ないものか。

枯渇している。
乾いている。
何かが足りない。
焦燥感。

バランスを保ちながら日々を重ねる。

 

それは、ある意味で大人で、ある意味の惰性。
いろいろと抱えながら生きている。
抱えているもののバランスが崩れる前に。

捨てるものは捨てないと。
持ちきれないからね。

余計なものを持ちすぎない。
涙と一緒に流せたら、スッとするのに。
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前田カオリコ

エッセイスト・話し方プロデューサー

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格

 

 

 

 


*エッセイ*活字との出逢い

そもそも、私が読書家になったのは実兄の影響だった。

20年前、
父親がうっかり購入した(バブル期の余韻)百合ケ丘のマンションに、
兄と入れ替わりで住むことになった大学1年の春。気ままな一人暮らし。

家具が全て残った状態で引き継ぐことになり、インテリアは兄仕様。
ロフト付きの1LDKの部屋の壁棚には、ぎっしりと詰まった本の数々。

それを全部読んだ。
200冊くらいだったと思う。

目的が持てないと、無為に過ごしがちな学生時代。
読書の習慣が身についた私は、言葉やコミュニケーションに興味を抱く。

「人が好きだから。」と、理由にするには不十分な志望動機を掲げながらも、全国行脚してアナウンサー受験をした。

拾われるようにして喋りの仕事に就いた私に、スタジオの中で・現場で・プレビューをしながら・・あらゆるシーンで言葉のプロ(アナウンサー陣)や、番組・イベント作りのプロが指導をしてくれた。
伝え手である存在意義を、何も考えていない(そこに考えが及ばない程、あんぽんたんな状態)当時の私に、本当に根気よく教えてくれたのだ。

アナウンサーのボキャブラリーは小説家には敵わないが、本を沢山読みなさい。
活字を読み、アナタの身体(目・感性)というフィルターを通して、アナタの声で伝えなさい。

見たこと・感じたことを、体験していない人に言葉でイメージ出来るように伝えなさい、と。そして、誰もが分かる言葉を選ぶこと。

聞き手が理解して、初めて「伝わる」のだから。

得手不得手はあるけれど、スマートに話すことより、
何を伝えたいかという情熱がある人の言葉に人は心を動かされる。

「言霊」とは、そういうこと。

言葉の遣い方で、その人が分かる。
句読点の打ち方で、その人のリズムが分かる。

 

マッサージや食事で身体を整えるように、言葉でその人のココロと身体を整える。
私は、その人の身体に触れないけれど、ココロに触れてエネルギーを整える。

そういうことを、業(なりわい)としている。
そして、これを天職だと信じて疑わない能天気な幸せ者である。

 

どんなにITが発展したとしても、紙媒体で活字を読むことは決してなくならない。
それが、脳に及ぼす効果は計り知れないものだから。

 

いつも傍らに、本を携えて。

 

前田カオリコ

エッセイスト・話し方プロデューサー

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議 区民委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格

 

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