たわごと 一覧

息子9歳の誕生日を迎えて

「今日は18時まで遊ぶ約束してるんだ。
あーちゃんのウチに行くなんて、そんなの聞いてない。」

そう言って、頑なに拒んだ。
もう、どんなに説得しても遊びに行くと言って聞かない。

「じゃあ、みんなで行ってくるよ。」と伝えても。
「オレは留守番してるから。」と言い張る。

そうか、そうだね。仕方ないから、先に実家へ行ってて。
と、夫の実家へ行く予定を少しだけ変更した・・・つもりだった。

夕方16時くらいには到着したいと言う夫。
そんなの分かっているけど、息子の意志は変えられないよ。と。

だから、後から電車で行くから。と伝えたのに。
15時になり、公園に迎えに行ってくる。と言って出て行った夫。

あー。そんなことをしたら、後からだって絶対に行かないって言うのに。
どうして分からないかなー。

全身で疲れた。
理解されてないんだなー。

「そんな風に楽しい時間を無理矢理中断したら、傷つくでしょ。」
「傷つかないよ。傷つきません。それに、本人のワガママだろ。」

「どうして自分のことじゃないのに、傷つかないって断言出来るの?」

あなたとは違うでしょ。分からないのに。勝手に決めないで。
それは、息子の心の声であると同時に、私の気持ちだった。

 

あぁ、あなたはまたそうやって私たちの気持ちを理解しようとせず。
自分の我慢できる基準で行動するのね。と。

 

公園で遊んでいた息子に声を掛け、一緒にいた友達とは別れたと言う。

それからしばらくして。
憮然として帰宅する息子。

「ママ、どうしてパパにちゃんと言わなかったの?」
伝えたのよ。と言っても。
息子は納得できない。

最初の約束と違うじゃん。
18時まで遊んで、その後ママと二人で電車で行くって言ったのに。
まだ、3時間もあるのに。遊ぶ時間がなくなっちゃったじゃん。

もう、絶対に行かないから。と言い張って。布団から出ない。

あー。
ほらね。こうなるってどうして予測できないの?
絶対に行かないって言い出したら、絶対に無理だよ。
今までもそうだったじゃない。

その中でベストの選択を考えていたのに。
遅れてでも顔を出せたらいいのにって。

新年会と誕生日会をしようって言ってた気持ちも。
方々に申し訳なさを感じながら。
私の気持ちも崩れた。

夫の言い分も本当は分かってる。
それでも、息子の気持ちも、義母の想いも考えてのことだった。
娘だって、まただ。と思っているだろう。

結局、夫と娘だけが行くことになった。

「お義母さん、すみません。今日は行けなくなってしまいました。」

電話で事情を伝える私。
掛けられた言葉に涙が溢れる。
「そうねー。それはママも辛いわねー。」と言う何気無い一言に。

 

気を取り直して。
じゃあ、二人で夜ご飯を食べに行こうよ。とネットで検索しながら。
ハンバーグにする?お肉にする?
オレ、食べ放題がいいな。と言いながら、なかなか決められないでいると・・。

なんでだよ。結局、ママが行きたいお店に誘導してるだけじゃん。

「もういい。誕生日なんていらない。」
印象的な言葉を吐き、わーんと泣く息子。

息子の誕生日のお祝いなのに、息子が優先されてない気持ちにさせてしまった。

あー。
やってしまった。
そうだよね。
ごめんね。

そういうところが、私にそっくりで。
驚くほど似ていて。
その感情が私の中に渦巻くのだった。

今度は、私が同化して苦しくなって。
悲しみが移る。

あぁ、この面倒な感情移入を。
このコントロール出来ない状況を。
ただただ苦しさを覚えた時間に。

それでも。
包み込むことしか出来ない。

 

一般的にはこうだ。という一般常識で行動が出来ないこと。
それは、一言に発達障害だからという表現をすることで片付けていいのだろうか。

私は自分のことをとても普通だと思っているし、日常生活に支障をきたすようなことをしていない。
対人でもトラブルを起こすこともなく。
日々の生活を営んでいるつもりだ。

 

今日もひとしきり言葉に落として。
自分と向き合い、受け入れる手段として。

 

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

 

 


2018年の始まりに。

毎年恒例の年末年始。
今年も変わらずに実家に帰省している。

日々の刺激が大切なように。
変わらない居場所があることに。

「君は自分の欲求に素直な人だった。」と中学時代の友人に言われた。
あぁ、その時からそうだったのかと振り返る。

2018年の一年を。
どう創り上げていけばいいのだろうかと、実家の床の間で考える。

2017年はとにかく新しいことへのチャレンジだった。
変化が激しすぎて、どうやってバランスをとっていいのか分からないくらいに。

それでも。
やっぱり私は目の前を通り過ぎる前に。
ラッキーの女神さまの前髪をキャッチしたくて。
考えるより先に。
私は動いてしまっているように思うけれど。

2018年は。
きっと、もっと具体的な時間になるのだと思う。
今までやりたかったことが具現化し、今まで以上に周りの人と繋がる年になると信じて。

運と縁と好奇心。
全ての出来事に意味があるように。
全ての人たちとの出逢いに意味がある。

きっと今年も私らしく。
落ち込んだり楽しんだりすると思うけれど。

自分を信じて進んでいくことしか出来ないのだから。

 

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター


2017年を振り返る

今年も駆け抜けた。
気づかないうちに、ストレス性の坐骨神経症に悩まされたりして。
これには我ながら驚いた。
今まで、こんなことはなかったのに。
さすがに飛躍するときは、同じだけのプレッシャーを受けるのだと痛感。

日々の変化。
新しいことにチャレンジし続けた1年。

毎年、変化の年だの、激変するだのと言っているような気がするけれど。
そんな風に表現できることの有難さに。

いつも。
周りの人に支えられて。
私のしたいことやビジョンを応援してもらっている。

この1年もありがとう。
みんなに感謝の気持ちを込めて。

来年はカタチにしていく。
覚悟を胸に。

2017年も素敵な素晴らしい日々でした。
2018年も笑顔の発信をしていけたらと思っています。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

 


中学受験を控えて

母親となり。
我が子が中学受験をすることになった。

地方出身の私は、中学受験というものの重さを感じることなく育ち。
自分の小6だった頃を思い出す。

 

子育てとは、自分の過去と向き合う作業だと折々に感じる。
娘を出産したばかりの頃。
親子の関係をなぞるように思い出した。

今、親の立場になり。
どういう親で在りたいのか。
どういう母として存在するのかを考える。

繊細な我が子を。

 

その娘(小6)との会話を見て。
息子(小3)が解説する。

 

「だってさ。ママ。
ママがちょっと来て。って言ったら、怒ってなくても
怒られるみたいでしょ。
だから、怒られているみたいな気分になるんだよ。」

 

息子(小3)が冷静に私に言った。

そうか。そうだね。

親子の距離感。
成長するにつれて、愛情表現の仕方の変化をしていかなくちゃね。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

 


サンフランシスコ郊外で過ごした日々。

たった5日間のホームステイ体験。
私は、この家族のことが大好きになっていた。
白髭を生やした背が高くて、お腹がでっぷりと出ているマイクはこの家のお父さん。
いつも大らかで料理を作ってくれて、奥さんのことを愛していて。
自然体で、日本食が好きだった。
日本から持参したカレールーを使って作ったカレーライス。
みんなに振る舞ったらとても好評で。
12人分作ったのに、あっという間に無くなっていた。

マイクがリビングで寛いでいる合間を見て、お別れの挨拶をした時。
「明後日の朝に日本に帰るのだけど、もう明日の朝でお別れなの。」と英語で伝えた。

そうしたら、
「うーん。君の言っている意味が分からないな。」というので、私の英語が伝わってないのかと一瞬思った。ちゃんと正しい英語で伝えたのに。と思った次の瞬間。

「君はもっとこの家に居なくちゃいけないでしょ。」と真顔で言う。

「ほら、見てごらん。君が昨日作ったカレーが美味し過ぎて、どうやったら作るのかYouTubeで調べていたところなんだよ。」と私にパソコンを見せてくれた。

その瞬間に、ボロボロと涙が落ちる。
私ももう少し一緒にここで暮らしていたかった。もっと沢山のことを話したかったと。
ホストのママも、またいらっしゃい。家族全員を連れて。みんなでここへ来てと。
その言葉のプレゼントに感激して、気持ちが通じていたことを心から感謝して。

 

私は人が好きだ。
それが私の原点。
気持ちで繋がること。インターネットで世界中の人と繋がれる今。
留学していた1996年の時にはネットがなかった。
それでもやっぱり人の本質は変わらない。

実際に会い、同じ時間と空間を共有し、自分のことを受け止めてもらい、相手のことを受け入れることを。
人生は出逢いと別れの繰り返しだけれど。
人生はその時の切り抜きの積み重ねだけれど。
そういう人生を重ねて行きたいと思うのだ。

息子は、泣く母親の意味が分からずに「どうしてママは泣いているの?」と聞いた。
それでもいい。ただ、母の私は泣いていたという事実を目の当たりにしただけだとしても。
私はその時の溢れる感情を抑えることが出来ず。
5日間の経験を胸に刻むのだった。

今日も出逢えてありがとう。
私と過ごす時間をありがとう。

また明日。
また会える日まで。
ありがとう。
さようなら。
::::::

帰国して、ホストのパパとママにお礼のメールを送ったら、ママから返信があった。
「昨日ね、夫があなたの作ったカレーを再現して作ってくれたのよ。美味しかったけど、あなたの料理には及ばなかったわ。またすぐに会おうね。」と書いてあった。

その一文を読んで、涙する。
私の涙腺が弱いのは今更だけど、やっぱり誰かに愛されたり、繋がれることの歓びはそこに行って、その人達と触れて、同じ時間を過ごせたから。

貴重な経験をありがとう。
一期一会だとしても。

その時間は私の宝物になり、これから出逢う誰かにつながる。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

 

 

 

 


1 19 20 21 22 23 24 25 36