はじめまして。
小学校2年生の息子の母、みゆきです。
私の息子は、特別支援学級に在籍しており、毎日元気にいきいきと過ごしています。
この、特別支援学級に入学することを決めるにあたって、
わが家(と言うより私達夫婦)は、2年前の今頃は まさに奮戦中でした。
その経験をお話させていただく機会に、本当に私の話を誰か読むのだろうか。という
気持ちと、誰かの役に立つのなら。という思いで書かせていただきます。
ずっと遡り、幼稚園に入る前までの息子は、
親から見ると
「少し幼い、人懐っこい子ども」 でした。
幼いと感じていたのは、
言葉が多少遅いところと、公園などでの同い年の子どもとの関わり方でした。
ただ、まだ実際に幼い年齢な上、健診で指摘を受けるというようなこともなかったため
特に重くは受け止めていませんでした。
それが、4歳で近所の子ども園に入園して、初めての集団生活が始まり、
割と早い段階で気になることが出て来ました。
一学期中頃、初めての保育参観中に、園庭で7~8人の男の子の中の一人が
「今日は○○(息子の名前)退治しないの?」
と言ったのです。
その男の子達に追いかけられ、通せんぼされたり、体当たりされたりする息子の姿。
正直すごくショックを受け、
それでも「子供のことだから」と見過ごしてしまいたい気持ちもあったのですが、
大勢に追いかけられていたことより、
「退治」という言葉がどうしても引っ掛かり、担任の先生に普段の様子を伺いに行きました。
そこで、先生から
「お友達と関わりたい気持ちがすごくあって関わろうとするのに、
言葉がうまく出て来なくて、ついしつこくしてしまったり、邪魔したりしてしまうところがある。
男の子達は戦いごっこが好きなので、○○くんのことを”悪いやつ”と位置づけて、
その流れで「退治」という言葉が出たのかもしれませんが、
いじめの芽になり得るものは早めに摘むように注意して行きます。」
と言われ、思いがけない言葉に動揺してしまいました。
その後も、つかまれて目のまわりが爪痕だらけのような怪我をして帰ってきたり、
気に掛かることがあって相談に行く度に、息子に原因があるように言われることで、
「どうしてなのだろう?
この年頃の男の子なんて無邪気に勝手に遊ぶだろうに、どうしてうちの子は受け入れられないのだろう?」
と考えさせられることになりました。
また、お遊戯や歌など
大勢の前で発表するような場面では、一人だけ動きが止まってしまったり、
団体の中で悪目立ちしてしまう場面がたびたび見られました。
そんな時、違う幼稚園の旧知のお母さんから
子ども総合センターに相談してみたら?とアドバイスされました。
「客観的かつ専門的な立場から意見してもらえるんじゃないか。」と言うのです。
私は、子ども総合センターの存在すら知らなかったのですが、
同じようなことで悩んだり困ったりしている様子のお母さんは園の身近にはおらず、
こうしたモヤモヤした気持ちをほとんど話せず、八方塞がりの心境だった私は、
軽い気持ちで相談に行ってみました。
夏休みに入ってすぐのことでした。
そこでは、子ども園に入園してからの私の不安や不満をじっくり聞いてくれました。
そして、また思ってもみなかったことに
「次回は息子さん本人も連れて来て、発達検査をしてみましょう。その結果によっては療育をお勧めします」と言われました。
「発達検査・・・?」
「療育・・・?」
耳慣れない言葉。
一体どういうことなんだろう。
全く無知な私は、ただただ不安になるばかりでした。
【発達検査】
乳幼児や小学生の発達の度合いを調べ、養育に役立てるための検査。
知能検査、性格検査などとともに、心理検査の一種。
主人に相談してみると、
心配な点があるのは確かだし、現状を知るために、発達検査はやってもらったらいいんじゃないか、と。
そこで、数日後に息子を連れて発達検査をしてもらいました。
結果は、
「実際の年齢より一歳分くらいゆっくりめの発達状況で、療育をお勧めします。」
とのことでした。
この時受けた発達検査は
田中ビネー式というもので、年齢相応の値が100のところ、息子のIQは84。
「一歳分くらい幼い」ということに関しては妙に納得してしまったものの、
「療育」については
すぐにお願いせず、検討させてもらうことにしました。
【療育】
障害をもつ子供が社会的に自立することを目的として行われる医療と保育。
「障害をもつ子供」として療育を勧められたことは、私達夫婦にとって青天の霹靂。
全く現実として受け止めることができませんでした。
つづく
みゆきさん
結婚10年目で出産後は専業主婦生活。
趣味は家族でアウトドア。
7歳男児
4歳女児の母。
世田谷出身
新宿在住