「私がいつ死んでも困らないように」
これは、あるママがモンテッソーリ保護者会で発言したこと。
その頃の私は、上の子が3歳、下の子が9ヶ月。
保護者会に参加するだけで精一杯。
話を聞くというより、下の子に注意が行きがちだったが、急に耳に入ってきた言葉にドキッとした。
言葉とは裏腹にそのママの表情は明るく、話しの要点はこうだった。
なんでも、「子どもに責任をもって家事をしてもらうことで、子どもがイキイキしている」というのだ。
この話を聞いて、私は自分の兄のことを思い出し、とても共感した。
というのも、
私が育った家庭では、台所は立ち入り禁止。
食事のお手伝いは常にさせてもらっていたが、さやえんどうの筋とりやパンの成形くらい。
指示通りのお手伝いレベルだった。
なんでもこなしていた母だったが、時折、家庭のことを負担に感じ、怒りを爆発させていた。
7歳離れていた私の兄は、
母の文句を聞くくらいなら、手伝いをしたくてもルールが多すぎて出来ないと嘆いていた。
ところが、思いがけず生活が一変する事態になった。
私が16歳のとき、父が他界したのだ。
そこから母と二人三脚の日々が始まり、当たり前の日常と家のルールが一掃された。
父を亡くした喪失感が家じゅうを覆い尽くし、あれほど厳しかったルールよりも、家族同士の支えが必要になった。
そこから私は、家族の一員として働けるようになった。
台所は解放され、いっぱい失敗もして怒られたりもしたけれど、母が思いのほか喜んでくれたことが忘れられない。
そんな私の子ども時代。
母にはもっといろいろなことを教えてもらいたかったが、父が他界して10年経たずしてこの世を去った。
それから子どもを産み、その子が台所のあらゆるものに興味を持つと楽しくって仕方なかったが、
一方で、我が子の子育てに対する不安はハンパなかった。
何冊も育児本を読み、
いろいろなところに出かけて情報収集し、試しては、家族の反応を真っ向に受けて、
・子育ては、何が正しいのか?
・子どもに必要な手立てって何だろうか?
「この子のためならなんでもします!!」
という気持ちが、悲しくもカラ回り。。。
そんな矢先に出会ったモンテッソーリスクール。
目指すものは、
「子どもが自分のこころと身体の主になること」
先をゆくママたちの表情と子どもたちのイキイキしている様子。ここで親子共に頑張っていこうと決めたのだった。
堅田亜貴子さん

ファミリーファシリテーター
*既婚*2児の母*東京都世田谷区在住
*資格 中学・高校第1種教員免許(数学)
両親の喧嘩が絶えない家庭で育ち、比較的早くに両親と死別。人生のアップダウンは続き、『将来に希望が持てない』『子育てにもがく』『離婚の危機』にいったん陥ったが、こころの成長と共に、人生にも平穏さを取り戻すことに成功。
現在は、算数・数学の教師経験をベースに
『From the family ~家族から平和を』をビジョンに
夫婦の絆が自立した子どもを育てる☆人生の成功を支える家族の基盤構築のための独自開発プログラム ファミリーファシリテーター育成プログラムをベースに、
*受験前のお子さんや起業前のママに向けて、【ビジョンを応援する個別単発カウンセリング】
*ご家族のありのままが見えるファミリーキャンプ、【家族で幸せご飯】
*ひとつ向き合うごとに自信がつく 全く新しい算数・数学の学習法 【トラストメイク学習法】 を提供している。
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