妊婦は45歳。上の子とは14歳差。 嬉しびっくり家族みんなの成長日記 ⑧・⑨

⑧ 長男の起動力

我が家の14歳男子が出産に向けて気にしてくれたことは、赤ちゃんベッドをどこの部屋に配置するかだった。
我が家の間取りは、子どもたちの大きなひと部屋と、夫婦の寝室とリビング。

長男が、赤ちゃんはどんな生活をするのかを私に質問してきたので、

「赤ちゃんは、3時間おきにおっぱいを欲しがって起きるのと、
君のようになかなか寝ない赤ちゃんの場合は貫徹ということもあり得る。」ということを話した。

次男が、「僕が夜もお世話する」というので、
私が「それも楽しいけれど、君は次の日学校だから、いつも一緒に寝られるかどうか、、、」と答えるていると、
赤ちゃんベッドは、当面、リビングに配置ということで家族の意見が一致した。

当時リビングには、私が算数・数学の個別指導や、お母さんのためのカウンセリングセッションで使えるよう、絵本から、大学受験の参考書、育児本、心理学の本などでいっぱいだった。

「本棚に囲まれた部屋に赤ちゃんのベッドを置くのは、危険でしょ」と長男。

うちの家族は、長男の投げかけがあると、やる気になる。
早速私は、希望の配置を考えて、家族に知らせてみた。

夫は、許可したものの、日頃の疲れで、後回しモード。まあ、無理はない。
長男は、「パパの最終的な意向を聴く必要があるので」と前置きし、まず、できるところから動き始めていた。

次第に具体的にパパにやってほしいことが明確になってきた様子で、夫も動きやすくなったようだ。
あっという間に、赤ちゃんのベッドを置くスペースと、私が大学の勉強を取り組むためのスペースがセッティングされていった。

さらに、長男の工夫が加わり、なんと机の下には、冬に向けてカーペットまで敷かれていた。
このところ私は、大学の勉強が疎かになっていたので、気分一新、勉強モードに入れると喜んだ。

ついでに、家族みんなでお片付けモード。家じゅうのいろいろなモノが整理され、子供部屋もスッキリした。

家族みんなのマインドがクリアになれるような片付けができて、長男の起動力に感謝した。


⑨ 食事

つい先日まで高齢出産の件で、赤ちゃんのことを心配していた長男。

ある日、
「そういえば、ママってここのところ、食事にめちゃめちゃ気を付けていたよね。
あれって、身体に良い食事だったんだよね。だからさ、赤ちゃんのこと、そんなに心配しなくていいのかもね。」

と、落ち着いた表情を見せた。

その変化に驚く私。
私自身の食改善が、子どもたちの心の安定に繋がるなんて思ってもみなかったので、なんだか嬉しかった。

以前も長男のこんな表情を見た。
それは学校で環境について触れた時、
先生が使用していた環境に良い洗剤と、我が家で使用していた洗剤が偶然にも一緒だったということを、長男が話ししていたときだ。

グラウンディング(エネルギー的に地に足がついた状態)し、心がとても落ち着いた穏やかになっているのが見てとれた。
ふと、夫の顔を思い出す。

洗剤ひとつどうするかも夫と話して決めて、決定後は、夫がせっせとネットで注文し続けてくれている。
今回の食生活に関しても、どうしていくかも、夫と決めている。

どんなものを選ぶにしても、夫婦で選んだことは、良いことも含め、いろいろなことが知らずして伝わるもの。
その影響は大きいと改めて感じた次の瞬間、反省モードで、ここ2ヶ月の食生活が蘇る。

体調を崩し、そのまま本格的なつわりに突入したことがきっかけで、食生活を見直していた当初とは違い、かなり食生活が偏っていたから。

台所に立てる余裕を失っていたし、食べづわりで嗜好が偏っていたのもあったけれど、それよりも自分で気になったのは、食生活を改善したことの反動の部分。

明らかに我慢が噴き出していた。

夫といったいこの先、何をどのように選択しつづけたら無理なく健康でいられるのか、私が気になっていることを打ち明けた。

そして見えてきたことは、

* つわりのおかげで、身体が欲しているものに気づけるセンサーが敏感になった。
* いわゆる、”おいしいもの”を食べたときに、反動もきているが、心が満たされている。
以前、食改善に集中しているときは、「アレルギー源を除去しなければ」とガチガチになって、食事を楽しむことを忘れていたかもしれない。
* コーチングで学んだことはどれも重要だったが、本当にその価値を知るには、まだまだ実践が足りないこと。

そういえば、食改善のコーチングをしてくれた先生も、
「無理はダメ。取り入れられるところから始めなさい」と、言っていたはず。

夫にあれこれ話しながら、
「つわりで取り戻したセンサーはそのまま大切にしよう。学んでできるコトはもう一度、積極的に取り入れていこう」と思った。

そうして、今度は長続きする食改善を目指して、身体にとっておいしいものをこころがけた。
その後、すんなりと、身体に良い食べ物を増やせ、身体に良い食べ方も自然にできるようになってきた。

家族と私の食生活を分けていたのもやめて、動画レシピ見ながら、家族で献立決めることが増えた。
家族みんなで話していると、不思議とバランスも整うから不思議だ。
家族みんなで幸せごはん☆

ここまでスタンスが整えば、あとは家族みんなが心も身体も満たされる食事の精度を上げるだけだ。

 

 

 

 

堅田亜貴子さん

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ファミリーファシリテーター

*既婚
*2児の母 (執筆時 14歳・11歳の息子の母)
*東京都世田谷区在住

*資格
中学・高校第1種教員免許(数学)
品川区学習支援員

両親や家族の喧嘩が絶えない家庭で育ち、比較的早くに両親と他界。

結婚後、幸せな家庭を築いていきたい気持ちとは裏腹に、『育児をめぐる家族関係の悩み』『セックスレスの悩み』に陥り、将来の希望を失い、離婚の危機に陥った。

そんな中、ビジョン心理学に出会い、8年間かけて、こころの成長や感情との向き合い方、人生のパワーの持ち方を学ぶ。

実践的に家族と向き合い、
算数や数学と人生の関係を発見。夫に一家のパワースポットと言われるくらい変化を遂げてきた。

現在は、あらゆる経験を活かし、夫婦の絆が自立した子どもを育てる『人生の成功を支える家族の基盤構築のためのファミリーファシリテーションプログラム』を開発。学校嫌い、自信が持てない、受験を控えて元気がでないなどの子どもたちのための個別指導から、「女性のためのセックスレスカウンセリング」、キャンプ「家族みんなで幸せご飯」まで、個々のご家族に合わせたサポートをさせていただいている。


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