つどい先生流*子育てのコツ ~ママと子どもの笑顔のために~ vol.2ママは安心基地

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前回、抱きしめる子育ての話をしましたが、みなさんその後いかがですか?
我が子にギューっとして、ママもギューっとされて癒される経験ができていたら嬉しいです。

今回は「ママは安心基地」というお話。

3歳の我が子が転んで泣いてしまった時の事を想像してください。
何と声をかけますか?

「大丈夫!痛くない。痛くない!」となだめているママさんを見かけたことがたくさんあります。

でも、そう声をかけられた子は、「痛い〜!痛い〜!!」と言って余計に泣き続けます。
この痛みをママにわかってほしいから。

でもママは、なかなか泣き止まない子にイライラし始め、
「大丈夫だから、早く泣き止みなさい!」 なんて子どもを怒ってしまう…

子どもにとってみれば、痛いうえにママに怒られて悲しい気持ちでいっぱいになるでしょう。
そして、「泣き続けてママを怒らせた自分は悪い子なんだ…」と落ち込んでしまうかもしれません。

私だったら…

「痛かったね〜!今のは痛かったよね〜‼」

と、子ども以上に痛みを言葉で表現してあげ、抱っこして痛かった部位をなでてあげます。
そうすると、すぐに 「もう大丈夫!」と泣き止んで立ち直り、また遊び出すのです。
とっさにそうするのが癖になっている私の娘は、そのママの対応で、泣くほど痛かった場面で泣かずに立ち直ってしまったことさえあります。

ママが痛いのをわかってくれた→抱っこして、なでてくれた→安心してまた遊べる!

という好循環がうまれます。

子どもにとってママは「安心基地」なのです。
小さい子どもを児童館や公園に連れて行ったとき、なかなかママと離れられなかったことはありませんか?
少し遊んではママのところに戻ってきて、また遊びに行くという行動を経験したことのあるママさんも多いと思います。
一人で遊んでいて、ふと不安になるんです。

そして、ママのところに戻り、ママがいてくれる安心感を確かめ心の充電を満タンにすることで、また冒険に出られるんですね。
ママが自分を受け止めてくれる安心感がないと、子どもは親から離れられないものなのです。

乳幼児期にいかにママが子どもの「安心基地」でいられたかが、子どもの心の発達に大きな影響を及ぼします。

小学1年生の女の子で、先生に向かって「うるせー!」「黙れ!」「めんどくさい」と言うのが口癖の子がいると聞いて、信じられますか?
その子のお母様は、朝は子どもが学校に行く前に出勤し、子どもが寝てから帰宅するというバリバリの仕事人間で、娘に愛情を注ぐ余裕などないような方でした。
ママの愛情を十分に受けずに育つと、「落ち着きがない」「無気力」「暴力的」などの症状になって表れることもあります。
さらには、愛着障害という状態を示す子もいるのです。

先ほどの転んだ時の話は、
抱きしめること、ママの愛情を言葉で伝えることの応用編です。
全ての土台はそこにあります。

ママが「安心基地」になれるよう、子どもに愛情を注ぎ、子どもを受け止めてあげましょう。
今日から子どもへの言葉のかけ方も変わってくるかもしれませんね。

つどい
 

 

 

 

子育てアドバイザー 集~tsudoi~

13歳と7歳の娘をもつ教育者。

13歳と7歳の娘をもつ教育者。
小学校の担任教師として7年間勤務。

娘が4歳の時に退職。当時の長女は、朝一番に保育園に預け、
一番最後にお迎えに行くという生活。
娘との時間を十分取れないことが、娘の成長によくないことだと一番わかる職業だったため、母親としての立場を優先し、退職を決意。
その後は、小学校にて、発達障害(自閉症スペクトラム・ADHD・LDなど)や愛着障害の子どもたちをサポートする仕事に転職。
教育現場で子どもたちと関わって16年。
様々な子どもたちと関わり、教育してきた経験から、独自の育児論を持ち、それを娘たちの育児の中で実践中。

また、趣味の延長でフラワーアレンジメントのディプロマを取得。
自宅レッスンやウェディングブーケ制作なども行っている。

実績:
スリーエム ジャパン株式会社「子育てセミナー」
教員向け夏季研修・新人研修


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