特集インタビュー「新宿の花開くママ達」 vol.10 社会情報大学院大学 院生 塩塚実奈さん

塩塚実奈

1979年5月1日生。2児の母。

2007年まで商社に勤務、長男を出産後、夫の転勤で仙台に移住。
仙台では出版社に勤務し長女の出産を機に退職。2011年、高田馬場に戻り現在に至る。

 

 

Q1、どんなことをしていますか? (活動・仕事内容について)

2018年4月から広報・情報のスペシャリストを育成する社会情報大学院大学に通っています。
こちらは理念を基軸としたコミュニケーションやデジタル社会に対応した広報・情報人材を育成する大学院で、自分の実務に役立つ知識、情報を得たいという方が通っています。
広報の方に限らず情報を扱う職務の方、IT、マーケティング担当、行政の方など、普段接することのないような業種、分野の院生がたくさんいらっしゃって、日々刺激を受けています。

 

Q2、何故、勉強をしようと思ったのですか?(きっかけは?)

地域に根付いたコミュニティ(雇用、教育、コミュニケーション)に興味があり、将来的にそのようなコミュニティを形成できたらと思い通い始めました。
専業主婦で仕事からしばらく離れていたので自分の知識、見識を広げたく思い切って通い始めました。

 

Q3、実際に行動をしてみて、大変だったこと・印象に残っていることは何ですか?

授業は平日の夜と土曜日の日中なので、主人に協力してもらいながら学校に通っています。
平日の夜、学校に行く前に、「行かないで」と娘に泣かれた時はさすがに可哀そうで、心苦しかったこともありました。
普段の生活がガラリと変わりましたが、学校にいけば多様な分野の院生がいらっしゃって、授業でのグループワークなどちょっとした会話の中でも自分では考えもつかなかった意見、業界の話を聞け、自分の知見も広げることができ非常に刺激を受けています。


 

Q4、嬉しかったことは何ですか?

毎回ゲストスピーチの授業があるのですが、普段お会いできないような雑誌の編集長、企業の会長、政府のCIOなど、第一線で活躍されている方ばかりで、本当に豪華で貴重な授業です。
スピーチを通して、その方の仕事に対する哲学、理念、思考、未来などの話を聞け、毎回雷にうたれたかのように衝撃を受けています。
直近ではNECの遠藤会長のスピーチがありました。本質的な思考について、企業継承、企業文化について聞くことができ、NECがなぜ100年以上も継続できるのかが分かりました。
自分とは全く違う立場、全く知らなかった業界のお話を聞けることは本当に貴重なことだと思います。

 

Q5、周りからの反対はありましたか?(家族・夫・子ども・姑・舅・ママ友など)その時、どう思いましたか?

反対はありませんでした。主人も協力的ですし、特に私の母は、この年になって学び直しすることに関してとても喜んでくれました。
入学前は普段の生活との両立、中学受験を控えた息子のこともあり、いろいろと悩みましたが、いざ入学してみれば何とかなるもので、とても充実した院生生活を送れています。
どうしても子供をみてくれる人がいない場合は、子供も一緒に大学院に連れていき、私が授業中の時はサロンで子供を待たせたこともありました。
大学院の事務局の方もとても協力的で、時には子供の宿題をみて下さったこともありました。

 

Q6、その活動の原動力は何ですか?(何かを始める・継続することはスゴいこと。読者にヒントを下さいっ。)

何でしょう。あまり深く考えないタイプなので、それが逆に良いのかもしれません。
もともと、あれこれ考えるよりやってみよう、というタイプなので、失敗してもそうなった現実を受け入れるようにしています。
もちろん家族含め周りの方の協力があって大学院に通えているので、皆さんに本当に感謝です。

 

Q7、将来はどんなイメージを持っていますか? (夢・目標について)

もともと地域に根付いたコミュニティ(雇用、教育、コミュニケーション)に興味、関心があり学校に通い始めたので、将来的にそのようなコミュニティを形成することが目標です。

 

Q8、プライベートではどんな人ですか?(ママ・妻・女性として)

家では普通のママだと思っています。母だから〇〇でなければいけない、などと型にはめたり、固く考えることも嫌いで、自然体でいます。
どちらかと言うと子供に母親として成長させられているように感じます。

 

Q9、新宿との縁(ゆかり)について教えてください。(地元?地方出身者?働いている?)

結婚する前、職場が高田馬場でした。結婚後、まさか馬場に住むとは夢にも思っていませんでした。
お勤めしている時は学生の街、というイメージでしたが、住んでみると戸山公園など大きな公園や区の施設も充実していると分かり、ファミリーも住みやすい街だと実感しています。

 

最後にメッセージをお願いします。

大学院に通う前は自分でもついていけるのか、今までの生活と両立できるのか、などいろいろと悩んだ部分もありましたが、いざ入学してみると大学院生活にそこまで苦労せず馴染め、頭でああだこうだと考えるより、一歩踏み出す勇気は本当に重要なのだなと実感しました。
しかし、授業で得られる知識の嵐を自分に落とし込むことはやはり簡単ではなく、その知識を活かせるか活かせないかは、自分次第なのだと痛感しています。
自分に落とし込めていない部分の方が多いのですが、大学院で学んだ知識を今後実務で活かせるように頑張っていきたいと思います。

 

<インタビューを終えて>

母親になり学び直す姿勢に刺激を受け、出会ってからすぐにインタビューの依頼をさせていただきました。
本来ならいくつになっても大学院などで学んでいいはずですが、まだまだ一般的ではないような気がします。
いつかやってみたい。そう思った時が、「今」のタイミングなのかも知れません。

担当:カオリコ

 

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