<気をつけていたはずなのに。>
食事改善が功を奏し、手のアレルギーは、改善されていった。
将来に気持ちが向き、
夫と今後のことを話す機会が増えた。
夫に背中を押され、大学3年生に編入。大学時代に学べなかった心理学を本格的に学び始めた。専攻は、臨床発達心理学。
少し遅めの入学になってしまい、スケジューリングが大変。
挙句、文系科目の勉強の仕方がいまいちわからず、四苦八苦。
机上の学びだけではと思い、仕事に行きはじめた。
研修を受けたり、現場での悩みを担任の先生方と話し合う時間をとったり、仕事場の専門家に相談したりした。
数学の教師として、また、カウンセラーとして取り組んできたことが生きて、とても充実した日々。
でも気づいたら、またしても無理なスケジュールを立てていたようで、
7月に体調不良をきたす。さすがにまずいと思って、早速病院へ。
無痛性甲状腺炎を本格的に再発させてしまった。
体重は10キロ近く減って、
何だか気分がどよーんとしてくる。
あれだけ気をつけようと思っていたのに、病気を再発させてしまうなんて。
病気そのものより、自分の感覚があまりにもおかしいことに落ち込んだ。
過去に受講生にレクチャーしてきた自分がニセモノに思えたが、
落ち込むのは心理的な罠だと思い出し、
私と私の家族の幸せにコミットメントしつづけることに心を向けてみた。
そんな時、5年生である次男が、どうしても夏のプールに行きたくないと言い出した。
6年生になると、水泳大会があるため、5年生のうちにどうしても25m泳げるようにしなくてはいけないのに、今は溺れかけているような泳ぎ方・・・。
よくよく次男の話を聴いてみると、私となら、プールに行きたいとのこと。
主治医の先生に許可を取り、
次男と屋内プールに通うことにした。
甲状腺炎は、暑さが身体に応えるため、夏の屋内プールはとても気持ちよく癒された。
次男は、私と一緒に泳ぎながら、自分で決めたメニューに取り組む。
以前の次男とは違い、こころが開いていて、本当に泳げるようになりたいんだと感じた。
次男は、プール通い3回目で課題をクリア。
クロールだけでなく、平泳ぎも、25mプールを往復できるようになって、とても嬉しそうだった。私もとっても嬉しかった。
すると突然、「あれ?」身体の変化に気づいた。
今まで気にならなかったプールの塩素の臭いでぐったりになった。
堅田亜貴子さん
*既婚
*2児の母 (執筆時 14歳・11歳の息子の母)
*東京都世田谷区在住
*資格
中学・高校第1種教員免許(数学)
品川区学習支援員
両親や家族の喧嘩が絶えない家庭で育ち、比較的早くに両親と他界。
結婚後、幸せな家庭を築いていきたい気持ちとは裏腹に、『育児をめぐる家族関係の悩み』『セックスレスの悩み』に陥り、将来の希望を失い、離婚の危機に陥った。
そんな中、ビジョン心理学に出会い、8年間かけて、こころの成長や感情との向き合い方、人生のパワーの持ち方を学ぶ。
実践的に家族と向き合い、
算数や数学と人生の関係を発見。夫に一家のパワースポットと言われるくらい変化を遂げてきた。
現在は、あらゆる経験を活かし、夫婦の絆が自立した子どもを育てる『人生の成功を支える家族の基盤構築のためのファミリーファシリテーションプログラム』を開発。学校嫌い、自信が持てない、受験を控えて元気がでないなどの子どもたちのための個別指導から、「女性のためのセックスレスカウンセリング」、キャンプ「家族みんなで幸せご飯」まで、個々のご家族に合わせたサポートをさせていただいている。