子育て英語通信 〜生活と言語〜 Vol.3 英語の苦手なママがバイリンガル育児をするとき気をつけること

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日本で日英バイリンガル育児をするのに必要な条件とは何でしょう?

「家では英語、お外では日本語」あるいは「家では日本語、お外では英語」のどちらかでできればかなりスムーズに行くと思います。
この「お外」には学校や幼稚園も含みます。

インターナショナルスクールに通って家では日本語、というのはなかなか魅力的なオプションなのですが、
これには地域が限定されるし、またコストもものすごくかかります。

そこで、もう1つのパターンである「家では英語、お外では日本語」をやろうとするママが現れるわけですが、
私個人的には、これにははっきり言って反対です。

ママとの会話がほぼ英語、という例を耳にしますが、これはかなりキケンです!
かなり、英語が得意なママでもそうです。

英語だとつい億劫になる、つい言葉数が少なくなる、という状態になりがちなんじゃないかな?

あるいは、自分の英語を聞かせるよりは、、、とCDやDVDをガンガンかけるなんて、それは最も危険なこと。
ベビーに必要なのは、静かな環境、愛情に満ちた、回りからの適度な語りかけ。

小さければ小さいほど、ママの影響大です。

コトバの問題だけではなくて、色々な遊びを一緒にしてあげる、色々な体験を一緒にする、ということがとても重要で、
そして、その体験したことを、一番得意なコトバで充分、分かち合えないなんてもったいない!

1つの言語にすごく精通したら、言語の差を超えて、他の言語にもそれは影響します。
そして、日本に育つ子どもたちが一番伸ばせる言葉は、やはり日本語でしょう。
それを、大切にしましょう!

英語の苦手なママは、「ベビーと一緒に英語を楽しむ」つもりでいるのがいいんです。
英語で話しかけなくちゃ!なんて思わないで。

まず、一緒に英語のわらべうた(ナーサリーライムとかマザーグースとかいわれるものです)を、CDやYouTubeで楽しみましょう。
それから、日本語でわらべうたを10曲歌って聞かせるなら、英語もついでに2、3曲。

日本語で絵本を読んであげるなら、英語もついでに2、3冊。

そして、ベビー英語のレッスンやプレイグループに参加して、実際に英語でコミュニケーションする機会を持って欲しいです。
こんな感じでのんびり英語に親しんでいくうち、英語の苦手なママも、ベビーが2歳になる頃には、かなり英語になじみができてるはず。

いや、できてて欲しい。

2歳からは、ママが積極的に関わることが、より重要になってくるからです。
ベビーと一緒に、ママも英語を楽しんで身につけるつもりでね。

 

 

 

 

小田せつこさん

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ベビーとママの親子英語サロン「おやこえいごくらぶ」代表

コロンビア大学ティーチャーズカレッジで英語教育修士号取得。
大手英会話学校、大手児童英語教室、中学、高校、大学、大学院で英語教育に携わる。
教歴30年。
二十代後半の2人の我が子がムリなくバイリンガルになった経験から、ベビーからのゆるゆる英語教育を提唱している。


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