「息子がボーダー?」 ~わが家の就学相談奮戦記~ Vol.03 初めて心からの安堵感 ~グループ療育スタート~

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療育を始めてもらって2ヶ月ほど経った頃。

「コミュニケーション力の向上のために、同い年の子供達によるグループ療育が有効なので、
今通っている個別の療育と並行して参加してみないか。」と勧められました。

コミュニケーション力向上の練習の場。

最も必要だと感じていた分野だったので、年長に進級するタイミングで、
グループスタート時から参加させてもらいました。

メンバーは息子を入れて4人(その後、二学期から一人増えて5人)、
みんな、同じセンターでそれぞれに療育を受けている同い年。

女の子が1人のグループでした。

グループ療育は、個別で受けている親子一緒の療育と違い、
先生と子供達だけで別室で行われ、その様子を親が外から見る形でした。

一人一人に机と椅子が用意され、ホワイトボードに向かっている様子は
こじんまりした学校のようでした。

挨拶や自己紹介から始まり、二組に分かれて仲間と協力しながらぬりえやゲームをしたり、
音楽に合わせて指示通りに動くなど、イキイキ活動する様子を、毎回、親たちは微笑ましく見ていました。

初日の顔合わせの時点で、親子共みんな初対面にも関わらず感じた、なんとも言えない連帯感。

そして、
日頃、無意識に持ってしまっていた、子供のことでまわりに気を使うような緊張感がないのです。

子供達の活動中にいろいろな話をしていくうち、
それぞれのお母さんから幼稚園での困り感や心配ごとが出て来ましたが、
そのどれをとっても手に取るようにわかり、他人事に感じませんでした。

むしろ、今まで周囲に共感してもらえなかったような自分と同じ気持ちばかりで、
安心して話すことができました。

園のお母さん達とは大人同士であれば気持ちよく関われるのかなあと思っても、
やはり子供を通した間柄な以上、親子でワンセット。

親子で足並み揃えてみんなと対等に関わることは難しいと感じてからは、
知らず知らずに疎外感を持ってしまっていました。

療育を勧められて以来、一見普通に子ども園生活を送りながらも、
無意識に閉塞感でいっぱいになってしまっていた私は、
ここで初めて心からの安堵感を持てた気がしました。

つづく

 

 

 

 

みゆきさん

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専門学校を卒業後、ホテルニューオータニに入社。
12年間の勤務でロビーサービス、秘書課、ブライダルコーディネーターを経験。
結婚10年目での出産後は、思いがけない専業主婦生活を送る。

趣味は家族でアウトドア。

世田谷出身
神楽坂在住
7歳男児、4歳女児の母


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