子育て英語通信 〜生活と言語〜 Vol.2 「結論!ゆるだらが最高の手段」

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運営している親子英語の教室へのお問い合わせが年々増えています。
そして、お問い合わせを頂く時のチビッコの年齢がどんどん下がっているのですが、
今回初めて、これから出産予定、という方からお問い合わせを頂きました。

ご両親共、英語の重要性を強く感じておられ、
ベビーが生まれたら、日本語と同時に英語も伸ばしてあげたいという考えをお持ちです。

おやこえいごくらぶでは、「いつから始めたらいいですか?」というご質問に対しては、
「いつでもいいから、気づいたらすぐ始めて下さい」とお答えしています。

日本語環境に生まれ育つベビーですから、日本語が最も身近な言語です。
家族や回りの人からたくさん愛されて話しかけられて、安心感、信頼感を感じながら育ちます。
コミュニケーションが何よりも大切なのです。

そして、その中で言語感覚、言語能力を磨いていきます。

乳幼児期には、英語、日本語という特定の言語のスキルの習得以上に、
どの言語にも通じる言語感覚、言語能力を磨くことが重要。

ですから、まずは1番身近な日本語をベースにすることが効率的ですよね。
たくさんの良質のインプットをしてあげることができますから。

その上で、英語も、自然に環境の中に置けばいいんです。
回りに英語のできる人がいれば、話しかけてあげたり、
歌や絵本で遊んであげるといいでしょう。

ベビーの英語レッスン、というのは、
まさにこういう役目を果たすことだと思います。

そして、絵本、CDや動画を
なるべく英語で楽しむなどの工夫をすることにより、
日本語と同時に英語にも親しんでおくようにします。

このように「英語のレディネスを育てる」という目的であれば、
早過ぎるということは決してありません。

だけど、日本語と同じ様な速度で
英語も習得することを目指そうとするには、
かなり特殊な環境が必要になります。

学校か家庭のどちらかを英語環境にする、
あるいは毎年数ヶ月は海外で過ごすなどの工夫が必要になります。

そういう環境を、ムリなく整えることができる人はそれもいいでしょう。

だけど、ものすごくムリをしてまですることとは思えません。
そして、どんなに小さい時からバイリンガル育児をしたとしても、
思春期以降、しっかりとその言語を使って学習を行わなければ
結局は子どもレベルの英語を抜け出せません。

それでは、「英語を使ってイキイキと活躍できる」ようにはなれませんよね。

あまりに英語を押しつけられてイヤになり、
思春期以降英語学習に興味を失ったり、
あるいは小さい頃にお金をかけ過ぎて、
留学等の機会を与えられなくなっては元も子もありません。

そういう心配を踏まえつつ!
やはり、バイリンガル育児は、思い立ったが吉日です。

いつからでも、早速始めてください!
早く始めることによって、焦ることなくノンビリ取り組めるのです。

やり過ぎは禁物ですよ!

「ゆるゆる始めて、ダラダラ続ける」

やはり、これです!

 

 

 

 

小田せつこさん

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ベビーとママの親子英語サロン「おやこえいごくらぶ」代表

コロンビア大学ティーチャーズカレッジで英語教育修士号取得。
大手英会話学校、大手児童英語教室、中学、高校、大学、大学院で英語教育に携わる。
教歴30年。
二十代後半の2人の我が子がムリなくバイリンガルになった経験から、ベビーからのゆるゆる英語教育を提唱している。


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