忘れられない先生、いますか?私はいます。うちの子にもできるかな???【world育児通信「楓の木の下でのんびりしよ♪」vol.5】

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私事で恐縮ですが、近々引越しが控えております。
ココでも、素敵な友達がいっぱいできてしまったので、離れがたい!うえ~~ん!

どもっ!ドッグトレーナー主婦のCocoです。
引越しも、いくつかの州を飛び越えての引越しなので、もちろんうちの太郎君は転校になります。

カナダはでっかいんで、州によって学校の制度も変わったりします。
今私が住んでいる州では、小学校1年生になる前にJunior KindergartenとSenior Kindergartenがあります。
Kindergartenてことでいわゆる幼稚園なんですけど、上級生たちと同じ学校に行き、同じスクールバスで通ってますんで、学校って呼んでいます。
だから友達には「え?太郎君もう学校なの?」ってびっくりされますけどね、幼稚園ですよね~。

さて、こちらの学校では、基本的にボディータッチは禁止なんです。「学校」でも友達同士で触りあうのはNGだと指導されています。
だから厳密に言えば、友達同士手をつなぐことも『禁止』なわけです。
もちろん、そんなにストイックに、「そこっ!手をつないじゃだめ!」なんて警告されるわけじゃないですけどね。
当然、先生が生徒に触れることもNGです。それにもちゃんとした理由があるんでしょうけど、
以前にうちの太郎が学校に向かうバスの中で吐いてしまったことがあったんです。
それで、学校に行ったと思ったらすぐに学校から電話があって、車で迎えに行ったんです。
そうしたら、学校のオフィスに、吐いたまんま、顔も服も、いわゆるゲロまみれのままオフィスの椅子にちょこんと座っていました!

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!まじ????」(ココロの叫び)

もう、その太郎の姿が不憫で、ショックで、
私は「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と声をかけてあげることが精一杯でした。
触れることができないにしたって、ティッシュを渡して、拭く事を促してあげたり、
自分で洗うように水道に連れて行ったり、何かできたんじゃないでしょうか?まだ、4歳の子供ですよ?

オフィスの人からの第一声は「He is good to go.」

Good to goじゃねぇよ!ゲロまみれの4歳児を見てなんか感じない?って
後から冷静になって、母ちゃん一人でメラメラしていました。

ランチはお弁当を持っていっているんですが、うちの太郎は食べるのが遅くて、
というかお腹がすいている、よりも遊びたい、のが断然勝ってしまって、楽しければ、1日中食べなくてもいられてしまう、そんな子なんです。
だから毎日ちゃんと食べるように、「食べないと大きくなれないよ~」とか、「遊ぶパワーがでないよ~」とか言って
なんとか食べさせているんですけど、学校では親の目がありません。

そして、なんと、先生の目もないのだっ!What?でしょ?

ボランティアか、仕事か、形態はよくわからないんですけど、
ランチの時間、先生じゃない人が見ているんです。
でも、危ないことをしないか見ているだけ、っぽいんですよね。そう、「見てる」んです。

だから、どの子がランチを食べていようが食べていまいが、注意をするわけでもありませんのですってよ、奥さん!
そんな状況の中、太郎が食べるわけなかろぅ~。去年は格闘でした。
毎日学校から帰ってきて、「今日はランチ食べた?」って聞くのが怖かったし、太郎も聞かれるのが怖かったと思います。
いつか、学校に食べるように促してくれ、って言ってやろうって思っていた矢先、学校から届いた1枚の紙に

「家で、ご飯を食べるということがどれだけ大切なのかということを、しっかりと指導してください。」

という通達。学校側、私が文句を言う直前に試合放棄!先を越された!何も言えなくなっちゃったじゃん!

でぇ~もぉ~さぁ~、4歳5歳のKindergartun Students:いわゆる幼稚園児ですよ。
どんなに家でちゃんと食べることの大切さを教えたところで、友達とワキャワキャしてるときに、
母の言いつけを思い出してしっかり食べる、なんてできるかぁ~~~~~???

はい、少し感情的になってしまったことをお許しください。

だから、欧米の子たちは独立しているのか?いや、もうちょっと親の目から離れて学校に行っているときは、
先生からこうすべきだ、というアドバイスが必要な年齢なんじゃないかな~って思うんですよね、私個人としては。

確かに、太郎、5歳にして、英語フランス語、学校で習ってます。
すごい!えらい!アルファベットも全部書けるし、ABCソングも英語フランス語両方で歌えます。天才!
でも、もっと大切なこと、親から離れて、別の大人と友達と一緒に時間を過ごす、という人生経験の中で、
とってもいいチャンスなのに、先生が教えてくれるのは、私が期待しているのとは、ちょっと違うみたいです。

でも、これがココの国での、昔からのやりかた。
その環境の中で育ってきた人たちと私も友達になり、その中の一人と結婚をし、人生を共にしているんだから、
みんなすばらしい人だって分かってるし、私一人がとやかく言うことではないんですけどね~。

私は、子供の頃、父が転勤族だったので、何度か転校しました。
そのたびにもちろん友達と離れるのが寂しかったんですが、先生と離れるのも悲しかった!
先生とたくさんの思い出があって、もっともっと一緒にいたかったから。「絆」があったんだと思います。

一人の先生とは、ずーっと、年賀状だけですがやりとりをしていて、
いつか嫁に行くときには結婚式に来てもらいたい!といい続け、
なり時間がかかってしまいましたが、実現したときには、涙が止まらなくて、新婦、式の前から、顔ぐっちょぐちょでした。

ダンナには、小学生の頃の先生と連絡を取り続け、
20年もの年月を経て再会して涙出る、とか、カナダでは考えられない、でも、それっていいね♪って言われました。

そう、いいんですよ、それ!

引越しを控えた我が家は、太郎に学校が変わってしまうことを告げましたが、
やっぱり友達と別れるのは寂しい様子。当たり前ですよね。でも、先生のことは全く気にしていません。
母は、「そっかぁ~」としか言えませんでした。

日本でもカナダでも、どちらも長い間培われてきて出来上がった今の教育システムなので、
どちらにも長所も短所もあると思いますが、私個人の意見としては、「日本に軍配!」って言いたいかなぁ。
まだ、4歳5歳だからねぇ~~~。

どんなに私がわめいても、太郎も花子もカナダで育っていきます。
だから、私が日本で学校に行っていた頃、先生からもらっていた、勉強以外のこと、
それは、私たち両親がしっかりと伝えていかなきゃいけないんだな、って身を引き締める今日この頃なのでした。
でも、家族単位で教えられることしかできないよね~。
親以外の大人から学ぶことも大切だと思うんですけど、親にはできないもんなぁ~。

毎日葛藤!
 

 

 

 

カナダ(Ottawa)在住 Coco さん

column-world-kyoko-03Dog trainer、4歳の息子&1歳の娘のママ。

大学卒業後地元に戻り、FM軽井沢にパーソナリティ兼リポーターとして、開局メンバーとなる。
FM軽井沢退社後、なぜかふらっとカナダ・バンクーバーへ渡り、
Dog training schoolへ入学後、Dog Trainerへ。
バンクーバーがかなり気に入ってしまいWork Permit(Dog trainingとは無関係ですが・・・)を取得。その後、移民。
その過程で、運命の人と出会い国際結婚。カナダ国内を転々としているカナディアンジプシーのような生活。早く落ち着きたいものです。

Dog traniner復活(?)の日を夢見て目下、二人の育児に奮闘中。


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