ママになりたい~acoの妊活から出産までの記録~ Vol.2【不妊治療を始めて驚いたこと】

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まず不妊治療を始めて驚いたことは、妊娠、出産に対する認識の違いでした。

それまでは、「1回の体外受精でほぼ妊娠する。」とか、
「45歳以上でも今の時代だから簡単に自然妊娠できるだろう。」などという認識で過ごしていましたが、
それは全て間違いであることを知り、驚きとショックを受けました。

私の場合、一度自然妊娠が出来た経験があります。

なので、まずはタイミング法で様子を見て、
それがダメなら体外受精へ移行する。と言う流れが決まりました。
しかし、もし体外受精になったとしても、体外受精まで行きつく事自体が大変である事を知りました。

そもそも、私の体の中に移植をするための受精卵を作るまでが大変だったんです。

私の卵子を採り(採卵)、主人の精子と受精させるのですが、その受精卵がなかなかできない。
できたとしても、分かりやすく言えば、受精卵にも偏差値があるので、偏差値が低いと移植をしても妊娠しにくい。
また、どんなに偏差値が良い受精卵でも移植をしたからと言え、私の年齢では妊娠の確率が20~30%と低いのです。

受精卵がひとつしかできなければ、当たり前ですが移植は一回しかできず、また採卵からやり直し。

採卵自体も手術と一緒で悶絶するほど痛いし、採卵したところでうまく受精卵ができるか分からないし、
受精卵ができたとしても偏差値が低いと妊娠の確率はますます下がるし、
偏差値が高い受精卵だったとしても移植したところで妊娠の確率は想像を絶する低さだし・・・。

もう、気が遠くなりそうでした。

クリニックでは、「私が妊娠をするために」、私だけのオリジナルのスケジュールが作られ、
ものすごいスピードで検査、診察が日々進められていきます。

刺激系のクリニックでしたので、注射や薬の服用もありましたが、
注射はもう数えきれない程打たれましたし、自分が自宅で注射をしなければならない時もありました。

「注射の液を自分で調合して、自分のお腹に針を刺す。」

こんな事までしないといけないんだ・・・と驚きの連続でした。

以前読んだ女性誌に「子宮が冷えると妊娠しにくいから体はとにかく温める」という記事があり、
院長先生に何か体を温めるサプリメントを飲んだり、カイロを体に貼ったりするべきか質問をしたことがありました。

しかし、

「そういう余計な事はしないでください。まず子宮なんか冷えません。
だったらエスキモーはどうするんですか?妊娠しないんですか?何かある時は私から言います。
お酒とたばこ、これがダメな事ぐらいは分かるでしょ?そういう話ですよ。」

と怒られました。

前回の記事(Vol.1)にも書きましたが、

産婦人科医のソン・ミヒョン先生が書かれた「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」と言う本は妊活中、私の大きな支えとなりました。

気持ちが滅入ると、「私はこれだから妊娠しないのかな。」と、
つい友人からアドバイスされた都市伝説を信じそうになってしまう事がありましたが、

本の中でソン先生が、

「女性誌が作り出した都市伝説を、真っ向から否定する。」と書く程、根拠のないデマをどんどん切り、
私の担当医が言う事と同じ根拠のある事だけを書いてくれたので、
とにかく自分は担当医の言う事だけを信じようと、妊活に集中する事ができました。
 

 

 

 

aco(あこ)さん

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短大卒業後、幼稚園教諭、チャイルドマインダーと乳児、幼児に8年間かかわる。
その後、大の美容好きが高じて美容業界へ転職し、化粧品メーカーの営業を行う。

2011年結婚を機に退職し、妊活に専念。
不妊治療と並行して、子供がいない人生についても考えており、趣味の料理やテーブルコーディネートを深めるためにフードコーディネータースクールに通う。

2014年12月男児出産。現在育児とのバランスを見つつ、子連れ参加可能の料理教室やアルバム作りのお手伝い(アルバムカフェ)を開催している。


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