育児 一覧

週末の過ごし方が変わる時

毎週末、どうやって過ごそうか。どこへ行こうかと考えていた。

子どもが小さい時は、沢山の体験・経験を一緒にすることへの比重が高かった。

成長を見守りながら、五感をフル稼働させる体験を。と親の出来ることをしたかったのだと思う。

我が子達は、小5、小2になり、週末は友達と遊ぶことが増える。

ママと一緒にお出かけしようよ。
ママと一緒に図書館へ行こうよ。
ママと一緒にお昼寝しようよ。

あれだけの「ママ」との時間。

今は、学校のお友達と過ごしながら「家」に帰ってくる。

安らげる場所。

不安を抱えることなく。
心が休まる場所にしたいから。

家庭では、温もりと食事とパーソナルスペースを確保出来るように。

それは、淋しさではなく頼もしさ。
よかった。
不安でママから離れられないことがなくて。

こうしてママから離れて、安心して遊びに行けるようになって。

ママは「お帰り」の場所にいるよ。

「行ってらっしゃい。」って言って、お見送りをするよ。

夫も娘も息子も、玄関で見送る時はどこかに触れるようにしている。

お互いの存在を確かめるように。

お守りのように。

妻・ママのおまじないのようなもの。

みんな無事に帰ってきてね。

 

 

でもね、それだけじゃないのが私のスタイル。

 

私も出掛ける時は、同じように「行って来ます。」
仕事に全力を注げるように。
遊びにも集中出来るように。
その時を充実させるために。

玄関の扉の向こうは、まるでハウルの動く城の扉のように自在に変化する。

そして、家に帰るとそこには日常がある。

変わらない日常・家庭の空気・温度は、日々の積み重ね。
我が家の場合は、こんな感じ。 それだけのこと。

 

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前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー

 

 

 


次世代育成支援計画(新宿区)から想う

今年度、私は「新宿区子ども・子育て会議」の委員として出席している。
これは、区の委嘱を受けての役割。

もちろん、自分でエントリーした。
行政がどのような方針で、どんなことをしているのか知りたかったから。
そして、自分の声で現状を伝えたかった。

学識者・業者・幼稚園・保育園・民間などから選出された10数名。
そして、区の関わる人々20名前後。
その雰囲気は、私にとって馴染みのないものだったらこそ、すごく新鮮で緊張感と好奇心を刺激した。

 

一方で、私は新宿区が主催の「新宿子育てメッセ」の実行委員長を任された。
こちらも、自分でやると申し出た。
新宿区で活動している団体・個人のボランティアの50団体前後で構成している組織。

 

新宿区の乳幼児人口が約1200〜1300人という。
その半数の保育園を区が準備しているのだ。

 

では、その残りの半数は家庭で過ごしているという事実を知り、そこにもっと目を向けて欲しいと。

保育園に預けること、預けたくても様々な事情で入所出来なかった場合のサポート。

区は、「これだけ用意しているよ。充実しているでしょ。」
というスタンスではなく、現実の声にもっと耳を傾けてもらいたくて。
2児の母である自分と、第一子を出産した母親のサポートをしたいと立ち上げた団体。
「ブルーミング・マム」というママ支援の代表としての顔を持っている。
ママの現実から、一番近いところにいるのだと自負している。
母親達は、様々な側面を持っている。
特に新宿区は「多様性」という言葉がピッタリすぎる。

だからこそ、それぞれの現実を知りながらも、自分の力で出来ること・協力して出来ることを考えながら環境の改善・向上に力になりたい。

コミュニティの重要性。
つながりをどのように拡げるのか。
それが、課題なんだ。

育児は集団で行うもの。それが、本能に組み込まれているから。
先日のNHKスペシャル
「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」より。

 

知れば知る程、その重要性・必要性を感じる。
そして、自分に何が出来るかが見えてくるのだと信じて。

 

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前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
『魅話力®』検定 作成中

 

 

 

 

 

 


TEEN Age (10代の女の子)

ワケもなく悲しくて、ワケもなく涙がこぼれる。

ただただひたすらに切なくて、言葉にしようとすると胸が潰されそうに苦しい。

最初の言葉を声にすることが出来ず、その代わりにハラハラと落ちる涙。

 

その姿を見るだけで、何事かと思いながらも受け止めることしか出来ない。

母親にその姿を見せられるのは、まだ10歳になったばかりのteenagerだからなのか。
あと2年もしたら、「1人で泣いていた。」という事実すら教えてくれないだろう。

 

「どうしたの? 何があったの? 学校のこと?お友達のこと?困ったの?・・」
つい、沢山聴いてしまった。

(そんなにティッシュで擦ったら目が腫れちゃうよ。)
という言葉を飲み込みながら、そっと肩を抱いて話しかける。

 

「・・・言うのが難しい・・。」

「分かった。じゃあ、ママにお手紙で教えてね。」

コクリと頷き、そのまましばらく沈黙してからベッドに入った。

 

しばらくして、

「ママ、やっぱり一緒に寝てください。」とリビングに戻ってきた娘。

 

手を握り、髪を撫でながらこの子の隣で添い寝をしたのはいつ振りだろうと想いを巡らす。

いつも弟にママを占領されていて、甘えるタイミングをなくしていたことに気付く。

 

元々感受性の強い子だった。

私とはタイプの違う女の子なのだ。

 

この私を母親にしたのは、紛れも無くこの子が生まれたから。

沢山の試練・喜び・経験を私にもたらす娘の成長。

成長に合わせて、その時々の気づきを・学びを運んできてくれる。
私に出来ること。この子が生きるために何が出来るのか。

 

この子自身が乗り越えなければならないことが、これからもっともっと起こるのだ。

先回りして不安を取り除くことは出来ない。
ただ、最大の応援者で在りたいと願う。
苦しいことも、切ないこともちゃんと受け止めて成長して欲しい。

泣きたい時に泣けることの素晴らしさを。
「そのまま素敵な女性に成長してね。」と、欲を出してしまうことを許して欲しい。
今宵のママの独り言。

 

夜が明けたら、また新しい1日が始まるから。
ぐっすり深く眠れますように。

 

愛してるよ。

 

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(幼稚園年長の時の寝顔 当時6歳。
あれから4年が過ぎたという事実に1年の早さに気付かされる)

 

 

 

前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
『魅話力®』検定 作成中

 

 


母親業と、仕事と、プライベートの約束と。

地下鉄で移動中に着信があった。

子ども達が通っている小学校から。

 

保健室の先生:「息子くん(1年)が、38度のお熱があり、保育室で休んでいますので、お迎えに来てください。」

カオリコ:「・・・・わかりました。全力で調整してお迎えに行きます。」

 

なんだろう。この有無を言わせぬ感じ。

分かっている。子どもが病気で緊急事態なことも。

なのに、なんとも言えないこの違和感。

母親がお迎えに来て当然。
分かってる。

「ママが一番の薬ね。」と言われるのも理解している。ママだから。

ただ、あえて誤解を招くことを覚悟しながら書くならば
非常に暴力的な連絡だと感じてしまったのだ。

 

そのために調整するエネルギーたるや、容易ではない。

 

あらゆる手段を一瞬で考え、その時の重要な会議まですっ飛ばしてでも・・。
果たして、重要な会議なのか、私が行かなくても大丈夫なのか。

子どもの一大事なのだということが理解出来なくもないが。

働く母は、1人の女性であり、我が子の唯一の母親であるという事実。

 

葛藤に葛藤を重ねる。

 

よくある男女の会話で、

女:「ねぇ、私と仕事、どっちが大事?」

男:「そんなんじゃねぇだろっ。」

そうなのだ。そんなんじゃない。

そんなんじゃないレベルだけど、やはり突然の連絡に

(え? 今? 今日? これから?)と軽い混乱。

そして重ねるように言われる。

「なるべく息子くんのためにも、早く来て下さい。」

なるべくって、会議の後でいいの?(天邪鬼なので)
そしたら、午後になって、下校の時間(14時半)になって、それまで学校で休ませてくれるの?と。
諦めも肝心。速やかに対応した。
方々に詫びを入れながら。

 

その後5日間の登校停止。(インフルエンザA型でした)
これまた、調整が必要になる。

 

あれも、これもとパラレルで対応。

 

まぁ、こういうこともありますね。

 

人生、こういう突発的なことの繰り返しなのだと思うけど、そういう時こそ鍛えられる。
重要なのか、そうでないのか、緊急かそうでないのか。
私が必要なのか、不要なのか。

 

悩まず、考える。 止まることも、選択しながら。

 

 

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前田カオリコ

話し方プロデューサー 魅話力 (R)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
『魅話力®』検定 作成中

 

 

 

 


【無意識行動】母親に見ていて欲しい

少し前の出来事です。(長文です。)

息子(小1)の友達Aくんが、頻繁に遊びに来るようになりました。

息子とその子には
「大人が居ない時は、家で遊ばないようにね。」ということを伝えて、リビングで遊ばせていました。

自室で仕事をしていた私は、二人の声が届くことを確認しながら。

 

1ヶ月程して、息子の妖怪メダルの数が明らかに減っています。

「どうしたの?」

「知らない。」

すると今度は、夫が。

「ちょっとさ〜、尋常じゃない数がないんだけど。」と言ってきました。

(そもそも、私は妖怪メダルに興味がなく、何がなんだか分からないし、分かろうともしていません。そこに使うお金は夫担当。ママは生活費担当)

そう、50枚程 見当たらないというのです。

「あのさ〜、オレがどんな風に買ってきてるか分かってる? 映画でゲットしたり、歌メダルやレアメダルだって簡単に手に入ってるワケじゃないんだからさ。失くすにしても程があるよ。」

ふむ。
まぁ、確かにかなりの量が無いのが私にも分かる。

ということで、A君に確かめることにした。

息子に
「今度、A君に遊びに来てね。って伝えてくれる?」 とお願いしてから、それきり来なくなった。

困ったぞ。と、直接、A君のお母さんに電話してみると・・・。

「あ〜、そうだったんですね。本人に確認して持たせるようにします。最近、もらったとか、交換したって言って持っていたのは知っていたんですけど。」と。

翌日、母子でメダル持参でお詫びにきました。

「普段仕事をしていて、日中の子どもの動きを把握出来てなくて。」
「いつも誰の家にお邪魔しているのかも知らなくて。」
「誰にもらったかも聞いていなくて。」
「お姉ちゃんがいつも分かっているんですけどね。」
「毎回、数枚ずつ持って来ていたので、こんなに沢山あるとは思いませんでした。」

と話していました。

仕事をしているお母さんを責めるつもりはありません。

ただ、もしかしたらこの子はママに気付いて欲しかったのかなというのは、考え過ぎなのでしょうか。

ウチに遊びに来た時、元気な声で「おじゃましますっ。」「さようなら〜」と言うA君。

初めて来た時に教えてあげました。
「あのね、人のウチに入る時は、おうちの人に聞こえるように「お邪魔します。」って言うんだよ。」と。

すると、その通りに素直に行動していたのです。

 

小学校1年生なので、欲しいという気持ちを抑えられないこともあります。
責めるのではなく「自分がされたらどう思うか、想像してね。」とだけ、伝えました。

 

「また、いつでも遊びにおいでね。」そう伝えると、「うん。」と笑顔になったA君。

 

息子は、「もしまた持ってったらどうするの?」 と私に聞きました。

「その時は、また伝えなくちゃね。」と、私。

 

成長する過程で、あることだと思います。
その時に、どう対応するのか。その子の母親にはなれないけど、愛情で包み込むことで今回のことを受け止めてくれたらいいな。 そんな風に思っています。

 

 

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前田カオリコ

エッセイスト・話し方プロデューサー

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
昭和女子大学 社会人メンター
小学校英語指導者資格
日本メンタルヘルス協会 公認心理カウンセラー
『魅話力®』検定 作成中

 

 


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