育児 一覧

最期まで笑いながら。

小六の娘。お風呂での会話。
多分、一番リラックスする時間なのだろう。
ママとのお喋り。

「もうさ、ママに似て欲しくないって思っているところが似ちゃってイヤだよー。」
「あら、どうして?」
「だって、ママ適当じゃん。」
「あははは。それね、生きている上で大切だから良かったね。」

そう言うと「もぅ。」という表情で私を睨む。

「いいじゃない。
それにママはさ、死ぬときまでずっと好奇心の赴くままに生きていたいんだよね。」

「そうだね。きっと、ママはさ。おばあちゃんになっても旅に出て行ってて。その先で転んで死んじゃったりして(笑)。行って来るねー。って言いながらお別れして。そうしたら、お葬式で泣き笑いしながら、自由なママでしたって言って、みんなの前でママにお別れの挨拶するから。」

自分で言いながら、そうやってママをバカにしてるのに、泣きそうになる娘。
目を擦って、誤摩化しながら。

想像しちゃったのかしら。
そういうところが可愛くて、愛おしくなる。

精一杯に強がって、ママはちゃんとしていないとか、しっかりしていないからどうにかしてよっ。と日々言うけれど。

この繊細さは、やっぱり生まれたときからずっと見ている私の娘そのもので。
わたしもやりたいことが沢山あるけれど。
この子達の笑顔を一番近くで見ていたい。

今のこの時間を。
今のこの時期を。

子育てをしながら。
今日も「行って来ます。」の背中を見送る。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター


「ただいま」と「おかえり」の変化

一週間振りに会う子ども達。
一回り逞しくなったように感じてしまう。

事実。
子ども達は実家で成長してきたのだろう。

夜泣くこともなくなり。
ママが側に居なくても、肌に触れなくても。
小学生の二人の我が子達。
「ママ、子離れしてよー。」と小6の娘に言われる。

そうね。
していないワケじゃないのよ。
ただ、ちょっとね。
嬉しいの。
幸せなの。

こうして、成長してくれていることに。
友達と自分で約束して遊びに行くこと。
夏休みの毎日を、子ども達と過ごしながら。

「ママ、香港だって。」
「ママ、熱海に居るんだって。」

LINEで状況が伝わるのは、最初の2日目くらいまで。
それからは、連絡が途絶える。

それでいい。
いつまでもママが側にいる意識でいるのではなく。
目の前の大人や周りの人達と生活することを。

わたしは、今日も母親であり、一人の私自身であることに。
安心して帰る場所があることに。

 

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー


電話越しの声

子ども達の就寝前に帰れない時には、息子から電話が掛かって来る。
「ママ、今日は何時に帰ってくるの?」
「そうだね。ちょっと遅くなっちゃうから23時くらいかな。」
「分かった。今日はね、○○したんだよ。それでね・・・」と、

ほんの数分にも満たない会話。
それがとても大切なことだと理解している。

母親の不在が淋しさを生むこともあるだろう。
その淋しさを補うための確認作業。

電話に出て、ママは必ず帰ってくるという安心感と。
ママに話を聞いてもらえるという居場所の確認。

ママの顔が見えないから、不安になる。
どこで何をしているのか分からないから。
帰ってこないかも知れないという不安を除きたい。

娘には、現場の写真をLINEで送り、ママの仕事を伝える。
家庭では見られないママの一面。
そうやって仕事をしているということを。

いい母でいることとは何なのだろうか。
いい母親とは何を指すのだろうか。
誰が決めるもので、評価されるものなのだろうか。

私はわたしの生き方を摸索し、信念を持って生きている。
その都度、悩み考えながら前へ進むのだ。

暴走しがちなために、立ち止まり、自分の位置を確認しながら。

母親の視野を狭くしてしまっては、子ども達の視野だって狭くなる。
子ども達が飛躍しようとした時に、私の世界が小さければ応援だってままならない。

心配事が先に立ち、子ども達の可能性を潰したくないからこそ。
私は自分の人生に真剣に向き合い、我が子達の育成に心を砕く。

子供の成長と共に。
自分が成長していくことで、子ども達との信頼関係を築きながら。
私は今日も、わたしの生き方を摸索する。

人生の設計図を持ちながら。
軌道修正を入れながら。

人格形成に最も必要なたっぷりの愛情を、我が子達に注ぎながら。
笑い声が聞こえる家庭で在りたいと願い、実践することを。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー


リセット模様替え

長女が部屋の模様替えをしたいと言い出したので、2週間前から予定していた今日。
子供部屋のレイアウトを変更した。

いい機会なので、断捨離。
断捨離という言葉が出る前から、
部屋の片付けというものは、処分することだと教えられていた。

「右にあるものを、左に移したところでキレイになるものか。」
というのが父の教え。

まぁ、そうだわね。と納得していただけに、ためらいはない。

引き出しいっぱいに入っていたヘアアクセサリー(ヘアゴムやカチューシャなど)。
幼稚園の頃からの思い出だけれど、全く使われない現在。
何せ、6年もの月日が流れている。
息子のミニカー・ロボット類も今やガラクタと化している。

誰かに譲ろう・・と思い続けていたものの、いざ持って行く機会を逸していたため
今回は、手放すことに。
結局、なんだかんだと45ℓのゴミ袋8個分。
不要品がこれほどまでに詰まっていたら、片付くものも片付くものか。

過去の思い出も大切だけれど、まだまだ未来を生きるので一旦リセット。

久しぶりに1日中じっくりと時間を掛けて、
自宅の掃除が出来たことが何よりも満足だった。

 

ついでに、娘の髪を切ることに。
前髪を作りたいというので、カット。
ボリュームが多いので、全体に鋤いてあげた。

小学6年生。
髪を解きながら、頭を触りながら。
娘とのコミュニケーション時間。

私を母親にしてくれてありがとう。
胸の中でつぶやきながら。

成長していく我が子の姿が、
これほどまでに愛おしいなど想像出来ただろうか。

親がしてあげられることには、限りがある。
本人の生きる力を養えるように。

今日も見守りながら、関わりながら。
明日も笑顔でいられますように。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー


息子の宣言

現在、小3の息子。
いつもママママママ。と連呼し、寝る時も添い寝をし続けていたのですが。

突然、宣言をされました。

「ねぇ、今日はママとお風呂入ろうよ。」と、息子に声を掛ける私。
すると、少し困惑したように間を置いて言うのです。

「ママ。おれ、一人で色々出来るようになりたいんだ。(だから一人で入る)」

ががががーーーーーん。

なんということでしょう。
とても嬉しく喜ばしいことなのに、衝撃を受けてしまいました。

もちろん、一人でお風呂に入っていましたが、このように自立宣言をされたのは初めてのこと。
あまりに驚いたので、その日の夜に聞いたのです。

—————————-

私:「ねぇ、一人で色々出来るようにするって決めたの?」

息子:「うん。今月の目標がそうなの。」

私:(!!!今月の目標?!何を言い出すの。どうしちゃったの。急にしっかりしたことを言いだして。何が起こったの?)

「そうなんだ。今月の目標なんだね。来月もあるの?」

と、つい動揺してしまい、余計な質問までしてしまうのでした。
—————————-

そう言えば、そんな傾向がなかったワケではありません。

その数日前の出来事。

「オレ、一人で寝るから。」と宣言され、
一人でリビングにお布団を持ち込んで敷き、歯磨きをして眠っていました。
起床すると、布団は畳まれておりテレビを観ていました。
(しかも、クシャクシャではなく角を合わせているのです。)

「!!!」何が息子をそうさせたのか。

えぇ、分かっております。
とても良い兆しだということを。
ただ、ママとするとあまりに唐突すぎて何が起こったのか、
受け入れるのに軽く時間を要しました。

3週間前には、あれ程までにお箸の持ち方を指摘しては直らずにいたことが。
「オレ、もう余裕で出来る。」と言い、キレイに持つようになったのです。

それは突然に訪れるものなのでしょうか。
それは我が息子の場合だからなのでしょうか。

ぎゅっとして、頭にキスをしたら
「だからさー、そういうのはもういいから。」と言われました。

泣けます。
冷静に言われると余計に切ないです。(笑)

 

突き放した覚えもなく、むしろ甘えるだけ甘えていました。
自立を促す言葉を掛けた覚えもなく。
その日は突然に訪れるのですね。

そして、それから息子は毎日1人で起きて、一人で歯を磨き、宿題をして、時計を確認しながら動いています。
もともとそういうタイプでしたが、
この「自立宣言」は親の子離れの覚悟をさせるには充分な衝撃力を持ち合せていました。

とはいえ、小学3年生。
これからも我が子を見守りながら、育てて行こうと思うのでした。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
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