驚くことではないのだ(発達障害編)

2ヶ月後に息子(小3)と二人でサンフランシスコへ行くことにした。
ちょっとしたタイミングが重なり、これは!と思い立ったのだけれど。

おやおや、息子のパスポート期限が切れている。
更新しなくちゃ。と謄本を取りに行き、申請書に記入をした。

航空券の手配をするためにはパスポートがなくちゃね。と、
学校から帰った息子に声を掛ける。

「これからパスポートの更新に行くよー。」
「は?なんで?今から?行かない。」
「オレは命令されるのが大嫌いなんだ。」
「そういうのは土・日の休みの日にしてくれないかな。」

はいはい。
ママは驚きませんけどねー。

「じゃあさ、代理で提出するから、証明写真だけ撮りに行こうよ。」
「だから、無理。行かない。」

「ふーん。分かった。じゃあ、週末に行こうね。」
「だからさー、何度も同じこと言われるのもイヤなんだよね。」

そんなやり取り。

サンフランシスコも行けたらいいなーと思ったけど。
最終的に行けなくても仕方ないか。という心持ちで。
息子のために行こうと思っていたけれど。
それを無理矢理連れて行くことでもないかなと考え直したり。

こちらの都合では動かないらしい。
本人が納得するまで。

こうやって書いていると、どこもおかしなところはない。
ただ息子は、私の段取りに合わせなかっただけだ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「機嫌を損ねないように。」
私の子ども時代を思い出す。

「あなたはねー、本当に気難しかったわよ。
だって、『これお願いできる?』って言っても
すぐに『イヤだ。』って逆らってばっかりで。

ホント、何を言えば怒るのか分からないから大変だったわよー。と母。

そう。
息子は私に似ている。
「これ、やってくれない?」という母の依頼の言葉に。
「これ、やっておいてねー。」とお願いすればいいのに。
どうして、選択肢をわざわざ持たせてイエスと言わせるのだろう。
そういう回りくどさにイラッとした。

本来のコミュニケーションでは、この相談するような声掛けが有効だと言われている。
それでも。
やっぱりそれは受け手次第。
話し方とは、相手次第なのだとつくづく感じる。

私がコミュニケーションを仕事にするようになったのは、必然な気がする。
人は変わるし、成長するから。

息子の姿を見ながら。
私は今日も自分と向き合う作業に入るのだった。

前田カオリコ
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

株式会社リコラボ 代表取締役
新宿区発のママ*サークル「ブルーミング・マム」代表
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長
日本メンタルヘルス協会 研究修了カウンセラー
昭和女子大学 元社会人メンター

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