父の日に〜髪は神棚にある話〜

父の日なので、父の話をしようと思う。
話題に事欠かない人で、いつも愉快なだけでなく、畏怖を抱かせ、この人を見ていると自分の可動域など本当にまだまだだとパワーをもらう。現在72歳。

私の性格はどちらかというと父寄りで、母からは女性としての生き方を学んだように思う。
性分とは別にして、見習うことの多い部分と融通の利かない部分を反面教師にしながら。

そんな母との適度な距離感は、こうしてスープがとっくに冷めてしまう場所に住んでいることでむしろ尊敬の念を保ちながら過ごせているのだと思う。
そこで最近の様子を聞いて、我が家らしい会話を残しておこう。

父は昨年の年末年始、メキシコで癌治療を受けてきた。
ステージ4から見事に回復し、何事もなかったかのようにゴルフに興じたり、庭の手入れや、山荘の池を改装したりと、元気に過ごしているという。
癌の再々発だったような気がするけれど、本人が決めたことなので家族の誰もが引き止めることなく送り出し、メキシコの病院へは誰も見舞いに行かず(来るなとも言われており)、3ヶ月の滞在を経て帰国したのが、コロナ渦が本格化してきた3月だった。

オンライン帰省という言葉通り、新宿に住む私達は信州に帰省することなく、自粛して過ごしていたので、最近の様子を聞くと。

「お父さんの髪を切って残してもらったのよ。」という母。
神棚に10本程あるという。

先日、母が父に言ったそうだ。
「ねぇ、あなた。あなたの子はうちの子3人だけだって言い張っているけれど、万が一、自分の父があなただって言う人が出てくる可能性が無いわけもないでしょう。今のうちに髪の毛残しておいてくれないかしら。DNA鑑定できるようにしておかないと。」

父はなんと返事をしたのか分からないけれど、そんな会話を二人で笑いながらした翌朝。
父の髪がジップされた袋に入れられてリビングのテーブルに置いてあったという。

まぁ、なんとも我が家らしい会話だと思いながら。
形見になってよかったじゃない。と私も平然という。
本当に隠し子がゼロって言い切れなそうだしね。と。

そんな家庭だった。
そして、そんな父を私たちはごく自然に受け入れ、すくすくと育った。(と、思っている)

それぞれに価値観があるだろう。
それをどうのこうのと、やいのやいのと外野が騒ぐことではないのだと思う。
また当事者でないことは、深い事情などは見聞きすることと想像でしかない。

ゴシップは暇つぶしなだけで、本当に当事者のことを想うのであれば。
外野は相談されていない限り、発言は心の中にしまっておけばいいのだろう。
そんなことを思いながら。

父に贈ったチョコレートが届いたと、母からのLINE。
いつもありがとう。
親から受けた愛情を、我が子と自分の周りの人たちに注いでいます。

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
ママ解放区®️プロジェクト 代表
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。

*女性の生き方を変える*ブルマムアカデミー
https://bmacademy.net

*話し方から魅力開花*魅話力道場
http://miwaryoku.jp/service/

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