育児 一覧

「どうして?」の問いの先に。

我が子たちとの会話。
本音を聴けることの安心感に。

「あの先生、嫌いなんだよね。」と息子(小5)が突然言い出した。
「あら、どうして?」と尋ねる。
「だってさ、上から目線で、違うことだって正しいと思って言うんだよ。」
そんなような理由を、ワタシに教えてくれた。

「へー、そうなの。」とだけ返事をすると。
ひとしきり、自分の感情を言葉にして。ママに話したことで。
きっと、その感情の増幅はないだろうなという目論見だった。

そういう感情はね。
生きていくうちに、何度も抱くことになるかもしれないから。
その耐性を身につけることや、正義だけが全てでないことを知っておいて欲しくて。

何かが気に入らないからと言って。
同じことを相手や別の人にするのではなんの解決にもならない。

そして。
どういうシュチュエーションで織り成されているのかわからないから。
ワタシは無責任に、その人の言動を責めるような言葉を使わない。

大切にしていることは。
そういう感情を抱いたということの、息子の素直な気持ちを聴くことだった。
誰にも言えない感情は。
事実以上に増幅していくことが往往にしてある。

小出しに。
負の感情を聴くことで。
彼は落ち着きを取り戻し。
聴いてくれたことへの安心感と、そういう自分の感情を言葉にしてアウトプットする。

そんな風に思っちゃダメよ。
もし、そう言ったら。
叱られると思って。
話すことすらしてくれなくなってしまう前に。

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年5月21日生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


玄関での見送りの習慣に。

「もうさー、急いでいるのにママを待つようになっちゃったじゃん。」と、中2の娘が言い出した。
「どうしたの?」
「だって、いつもママが玄関で見送るようにしているから、急いでいるのに先に行けなくなっちゃってるから。」と言う。

しめしめ。
そうよ。ママはね、おまじないを掛けているのよ。
なんて言ったところで。
「キモっ」と言って、出て行ってしまうだろうから。

それでいいのよ。
毎日のことだからね。
ママは見送る係をしているけれど。

お互い様。
行ってきますと行ってらっしゃい。
まだまだ続くのよ。

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


中学受験とか、塾通いとか。

驚くことではないのだけれど。
中学受験がしたいと言い出した半年前。
塾選びに奔走した。

小5の春。
2月から通い出した塾にも慣れて。
クラスの人間関係も変化しているのだろうと思いながら。

受験したかった理由が。
違う環境で勉強したいというものだったのに。

小5になって。
オレは、みんなと同じ中学に行きたい。と言い出した。

はいはい。わかりましたよ。
そう簡単にはいかないのが親としての正直な気持ちで。

理由を聞きながら。
すぐに塾をやめるという選択はまだない。

本当に考える。
気持ちがころころ変わることにも。
それでも。
高望みとはなんだろうと考えたり。
等身大で十分だと思ってみたり。
急ぐ必要はないけれど。
無為に過ごしているような気になるのは。

もっと大人になる前にたくさん経験できるのよ。と伝えたいからなのだろうか。
もどかしさを抱えながら。
今日も元気に学校に行けることに感謝しながら。

まだまだ世間の狭い考え方なのかも知れないけれど。
振れ幅のある人生を愉しんでもらいたいと願うのだった。

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


練習通りにうまくいったの?

今日は、このプレス発表会の司会をやってきたのよ。
そう言って、テレビのニュースを見ながら子どもに話をしていると。
「ちゃんと、昨日の練習通りに上手に出来たの?」と息子(小5)が不意に言った。

事前に自宅で原稿の読み込みをしていたので。
小池都知事も来るの?と私の練習の声を聞きながら。

その前日に、息子が体調不良で学校を早退するという連絡が入って。
学校に迎えに行き。
自宅で具合が悪いと言って横になっていたら、嘔吐するという事態に。
病院に連れて行き、かかりつけ医の看護婦さんと再会したりして。

突発的な出来事に。
子育てをしながら。
こういうことがいつまで出来るのだろうと。
母親らしいことができているのだろうかと。

 

リビングでは、息子が音読をしている声。
夫がそこで新聞を読みながら聞いている。
上手に読めたね。と言って褒めてやりたいけれど。
きっと息子はパパを選んで聞いてもらうことを選んだのだと思い直し。

そっと聞き耳を立てて。
声変わりをする前の。
男の子でいる時期ももう少しなのだろうと思いながら。

我が子たちの成長に。
自分のあり方を考える。

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


毒親の話 

食事の時間が一番のコミュニケーションタイム。
娘(中2)と話す。

私:「ねぇ、毒親(ドクオヤ)ってきいたことある?」
娘:「・・うーん。独りの親ってこと?」

私:「あー、そう来たか。ドクは孤独のドクじゃなくて、poison(毒)の方だよ。」
娘:「へー。知らない。」

私:「親からする子どもへのイジメか、虐待の別の言い方とも言えると思っているんだけどね。」

そう説明しだす私をよそに、モリモリとご飯を食べる娘。

私:「ねぇ、聞いてるの?」
娘:「え、だってうちには関係ないでしょ。」

 

そうね。そう言って、会話は中断されてしまったけれど。
あのね、世の中にはそうやって苦しんでいる子どもがたくさんいるらしいのよ。
親自身の自己肯定感の低さが、子に対して毒親になるというのも一因だと思っている。

だからこそ、正論ばかりをぶつけるのではなく。
どうして期待するのか。エゴなのか。別人格だということの教育を大人にこそ。
もっと知る機会があればいいのに。
そういうことを考えながら。

今の活動につながるのだけれど。
育児に正解などない。
そして生き方にだって正解なんてないのだから。

迷わぬ人などいるだろうか。
側面の成功ばかりに焦点を当てることの意味のなさに。
問題意識を浮き彫りにしながらも。

環境や意識を変えていくことに。
長所も短所も表裏一体。
短所も長所。

劣等感を味方にして。
緊張を糧にして。
成長してくことの素晴らしさに。

 

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

1976年生まれ 新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。


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