脆さを受け入れながら自分を知ること。

梅雨の空を眺めながら。
ちょうど半月の休みの終焉を迎えようとしていた。

6月に入ってから、私はすっかりと飲酒をやめて(1日だけ仕事でワインを2杯ほど飲んだけれど)健康的な体を取り戻した。

一定期間、何かを断つという行為で気づくことはたくさんある。
渦中にいると気づかないさまざまこと。

アルコール中毒・SNS中毒・砂糖中毒・恋愛中毒・・・
世の中にはさまざまな中毒症状があるが、そのどれかにいとも簡単に陥り、そこから抜け出すのは強い意志と現状を変えたいという理由が必要だった。

私は気付かぬうちに生活リズムが崩れていた。
いや、気付きながらもそれで良しとしていた。
いろいろなことを言い訳にして。

自分に甘かった。
子ども達が納得しているから。夫が理解しているから。
大丈夫。と言い聞かせていた。そして、それが幸せだと思っていた。

ストイックさに欠けた自分は、弛緩し、どこか醜さを感じていた。
潔さに欠け、まやかしのようだった。

他の人がなんと言おうと。
律することができるのは自分で。
なりたい目標に向かって走るのは私なのだ。

見えない未来だからこそ。
見えたふりをして歩むのではなく。
自分の愚かさを知り、我が子達を慈しみながら生きてゆくこと。

圧倒的に枯渇していたのは、自分との対峙。
そして、読書をすることだった。

語彙力が薄れ、文学の世界に身を委ねることで自分の自由さを取り戻す。
現実の世界で戦いながら、摩耗すること。
それでいて、走り続けること。
いつしか人は麻痺し、自我を失いかけ、本当は何をしたかったのかを忘れてしまう。

それでも。
ふと我に還る時があるならば。
その自分の隙を突いて。
冷静な自分を取り戻しに行くことを繰り返す。
先行きが不安でも。
強く、自分の信じる場所へ。

そうして私は自分をゆっくりと蘇生した。
解脱・解毒を15日間かけて行ってきた。

あっという間に過ぎる日々だからこそ。
その半月がもったいないと思うかどうか。

脱皮を繰り返し。
私はわたしの確固たる自分に生まれ直していく。

前田カオリコ
フリーアナウンサー
コミュニケーション・コンサルタント
登録商標 魅話力(みわりょく)

新宿区在住
2児の母

一般社団法人ブルーミング・マム 代表理事
株式会社リコラボ 代表取締役
1期・2期 新宿区子ども・子育て会議委員
2016/2017年度 新宿子育てメッセ 実行委員長

高校時代にロータリークラブの青少年交換留学生として1年間アメリカ・ミネソタ州に留学。
ヨーロッパ・アメリカ・カナダ・アジア各国の学生との交流により価値観の多様性に触れる。
子連れホームスティ・三世代ホームスティなどを経験。
「自分が大好きになる子育て」をテーマに子育てに関する講師としても活動。

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