<温泉ソムリエ通信Vol.3>いつから入っていいの?ベビーと温泉あれこれ②

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温泉に興味があり、コラムを覗いてくださったママの皆さま、こんにちは。

前回のコラムでは『いつから入っていいの?ベビーと温泉あれこれ』というテーマで、主にベビーのお肌のことについてお話ししました。
その中で、ベビーのお肌に最も刺激がなく優しい温泉として、『単純温泉』をご紹介させていただきました。

『単純』温泉と聞くと、他の泉質名の温泉のように効果がない、
わざわざ行く価値がないなどと思う方もいるかもしれませんが、単純温泉もその含有成分はさまざま、
含有成分による温泉としての効能もしっかりと期待されます。

今回は単純なようでそうではない、そんな『単純温泉』についてご紹介していきたいと思います。

【単純温泉の特徴】
単純温泉とは何なのでしょうか?
単純温泉とは、成分が単純ということではなく、
泉質名がつくための含有成分の量が一定量に達していない温泉のことをいいます。

つまり、成分が薄いため刺激が少なく、高齢者や子ども、肌の弱い人向けで身体に優しい泉質だということです。
そのため湯あたりもしにくくお湯が柔らかく気持ちのいい温泉です。

単純温泉は、子どもからお年寄りまで安心して入れる、『家族のための湯』と言えます。
単純温泉は、成分が薄いため即効性は期待できません。
が、成分が薄いとはいっても入浴剤をいれたお風呂の濃度以上の濃度を持った温泉がほとんどで、
じわじわとその効果を実感することができる温泉です。

例えば、泉質認定されるための成分量はないけれど、
塩化物泉と同じ成分が規定値の3分の1にあたる量が含まれている単純温泉であれば、
3回入れば塩化物泉に1回入った時と同じ効果が期待できると考えていいのです。

温泉に入るときは『この温泉は◯◯の効果があるんだ』と強く思うことで
『プラシーボ効果』も味方につけましょう。

また、単純温泉には『アルカリ性単純温泉』という泉質名の付くものもあり、
これは温泉のph値が8.5以上の単純温泉のことを言います。

アルカリ性のお湯は肌の角質をとる作用があるため、つるつるの美肌が期待できる美肌の湯です。
角質を溶かして取るので、湯上りに保湿をしないと入るよりも乾燥してしまうことがあるので
ベビーもママもこの泉質の温泉に入るときは注意して、保湿ケアを念入りにしてください。

【ベビーを温泉に入れる時のポイント】
単純温泉だけではなく、意外と見落としがちなベビーを温泉に入れる時のタイミングですが、
できるだけ排泄を済ませ水分補給をさせた後、入浴をさせてください。

また、湯船に入る際はうんちやおしっこが出ないよう
ベビーのお腹を圧迫しないように気をつけて入浴しましょう。

温泉施設によっては浴場内に赤ちゃん用の桶やベビーバスが用意してあるので、
あれば温泉を少し冷ましてからそこに入れてあげるのもおすすめです。
万が一、訪れた温泉地の泉質が刺激のある泉質の場合は、
通常のお湯と温泉を混ぜて十分に薄めてから入れてあげるのもいいでしょう。

ただし長風呂は絶対にしてはいけません。
ベビーは代謝機能が大人とは違うのと表面積が小さいため、
すぐに温まってしまいのぼせてしまいます。
ササッと湯船に浸かって、ササッとでるくらいで丁度いいのです。湯船につかる目安時間は4~5分ほど。
お風呂上りはしっかりと水分補給をさせましょう。
また、湯冷めしやすいので体が冷えないように注意して見てあげてください。

これで、ベビーとの温泉旅の準備はばっちりですね。

次回のコラムのテーマは『ママの温泉ビューティー道』です。
温泉に秘められた美のパワーをうまく利用して、
ビューティーママになるためのポイントをご紹介します。
 

 

 

 

Blooming Momプロマム認定講師  温泉ソムリエ  平岩祐香さん

promom-yukahiraiwaダイエット温泉ソムリエ/温泉ビューティーソムリエ/★(1つ星温泉ソムリエ)

立教大学観光学部観光学科卒。
在学中から、リゾート地ホテル・旅館でのアルバイトを複数経験。
スターツホテル開発株式会社に入社。
系列の3つのホテルのフロント、予約、ゲストリレーション部門を経験。

元々の温泉好きが高じて、出産を機にベビーとも温泉を楽しめる家族がもっと増えればという願いから、育児をしながら温泉ソムリエの資格を取得。 現在は、ブルーミング・マム認定の「プロマム」として活動中。

新宿区在住:1児の母


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