妊婦は45歳。上の子とは14歳差。 嬉しびっくり家族みんなの成長日記 ②

<私の転機>

赤ちゃん絡みの会話は時に盛り上がるけれど、あり得ないこととして、日常が流れていった。

昨年私は5年もの間、師事していた先生のサポートを続ける一方、いい加減、私自身の仕事を成り立たせたいという想いから、ビジョンを少しずつ形にし始めることに力を注いでいた。

とは言っても、そう容易なことではなかった。先生のサポートは何から何までほとんどひとりで作業をこなしていため、限りなく仕事が続いていたが、家族との欠かせない時間に加えて、私の仕事を確立するための準備をしたことで、睡眠時間が大幅に激減していった。

元々患っていた甲状腺炎の症状が強く出たり、アレルギーで指が曲がらないほど腫れあがったり、少しずつ体調不良に陥っていた。

私の変化に、周りの人たちの方が敏感に気づいてくれて、
子どもたちにも、友人たちにも、「大丈夫?」と声をかけられるようになった。

自分のことは、自分より、他の人の方がわかるもの。

食事を変えたり、スケジューリングを変えてみることから始めてみたが、
少し変えたくらいでは変化が起きず、
最終的に至った私の答えは、「自分のために、生きよう」というものだった。

というのも、私のビジョンは、「私と私の家族から幸せや平和を広げていく」というものだったから。

家族をおざなりにしているのに、人様のお役になんて立てるはずがない。
自分をおざなりにしたら、家族が悲しむ。

ビジョンを心の中で呟き、生活スタイルを一変させた。

「私にとって、本当の意味でベストはなにか?」今まで以上に、そう自問自答する時間を過ごしてみた。

あまりにも、自分の身体のセンサーに鈍くなっていて、疲れているのに、身体を酷使しがちだったことに気づいた。

まだまだ、情報に振り回されていたことや
夫や子どもたちに振り回されたり、振り回していたこと、
そんなこんなに気づいて、時に愕然としたりした。

というのも、心理学を8年学んで、自分のそういったうまくいかない未熟パターンを改善してきたはずだったから。

(もしかして、私は、仕事に集中することで、自分や家族と向き合うことを怖れていたのかもしれない。)

そんな風に思え、落ち込みかけたが、改めて、前に進むと決めてみる。

食事を抜いていたが、自分のために食事を作ってみたり、自分が心地よいことをしてみたり、1日のスケジュールを見直すことから始めた。

何のために時間を費やすのか?

「良かれ」というあいまいなものではなく、
自分や家族を本当の意味で愛するために時間を見直してみた。

気づいたら、家庭の中のちょっとした取り組みも大切にするようになっていった。

何となく、子どもたちの満足げな表情に出会える機会が多くなった気がした。

 

 

 

 

堅田亜貴子さん

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ファミリーファシリテーター

*既婚
*2児の母 (執筆時 14歳・11歳の息子の母)
*東京都世田谷区在住

*資格
中学・高校第1種教員免許(数学)
品川区学習支援員

両親や家族の喧嘩が絶えない家庭で育ち、比較的早くに両親と他界。

結婚後、幸せな家庭を築いていきたい気持ちとは裏腹に、『育児をめぐる家族関係の悩み』『セックスレスの悩み』に陥り、将来の希望を失い、離婚の危機に陥った。

そんな中、ビジョン心理学に出会い、8年間かけて、こころの成長や感情との向き合い方、人生のパワーの持ち方を学ぶ。

実践的に家族と向き合い、
算数や数学と人生の関係を発見。夫に一家のパワースポットと言われるくらい変化を遂げてきた。

現在は、あらゆる経験を活かし、夫婦の絆が自立した子どもを育てる『人生の成功を支える家族の基盤構築のためのファミリーファシリテーションプログラム』を開発。学校嫌い、自信が持てない、受験を控えて元気がでないなどの子どもたちのための個別指導から、「女性のためのセックスレスカウンセリング」、キャンプ「家族みんなで幸せご飯」まで、個々のご家族に合わせたサポートをさせていただいている。


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