「モンテッソーリ教育」〜アキコママの経験談〜 Vol.4  息子のマイブームを満たす~水遊びから学ぶ夏休みの体験談~

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夏の時期になると、いつも長男が園に入って最初の夏休みを迎えた時のことを思い出す。

長男の年少当時、夏休みを迎えるまでは、

・とにかく園に入らない!
・園に入っても落ち着かない!
・園ではトラブル続き!

この3本立ての日々に、親としてとても閉口し、
挙句、誰かから何かフィードバックがあると、
私は母親としてダメ出しを喰らっている気分になり、
クラクラすることもしばしばだった。

そんなある時、園長先生に、

「洗濯のお仕事と、ママの真似なのか、おままごとでトマトスープ作ってるときだけ、
園で落ち着いています。水が癒しになるのかもしれませんね」

と教えていただいた。

日々の息子を思い起こし、合点がいき、夏休みのテーマは、私の中で『水』になった。
水に自由に触れさせる環境を作ろうと思ったのだ。

時間や空間を制限し、私が許せる範囲内で、子どもたちに水に触れさせるのではなく、
息子が思うまま水に触れられるよう注意深く観察し、環境を整えていったのだ。

また、息子の「ママの真似をしたい」という気持ちを汲めるよう、
子どもたちだけでリビングで遊ばせるため、テレビを付けてコントロールしていたことも、やめた。

「彼の内なる声に耳に傾けるってどういうことか?」を、やってみたかったのだ。
案の定、息子は、私がやることすべてをやりたがった。

・野菜を洗うこと
・ホットケーキを作ること
・魚焼き器の網を洗うこと
・お鍋のこげを洗うこと
・洗濯
・お風呂の掃除
・玄関のタイル掃除・・・などなど。

彼が自分でやりたいと言ってきたときに、私がそれに応え、
必要であれば、きちんと説明すると、お仕事らしいお仕事をしてくれるものなのだと知った。

そして、
次男も、抱っこひもから見える景色が好き。
時に抱っこひもから這い上がりそうになって危なかったので、
抱っこして、お兄ちゃんがお仕事しているのを見せたりしていた。

ある時、遠出して、初めての公園に行ったときのこと。
噴水広場を発見した息子。案の定、遊び始めた。

普段着が濡れるくらいもうどうでもよかったのだが、
あまりの猛暑で、1歳の次男が気になり始めた私。

私は、次男をお座りさせて、バケツを与え、
そこに汲んできた水を入れてあげて、次男にも水遊びをさせることにした。

ちょうど、バケツの水をひっくり返す遊びがブームだったため、私はいそいそと水を運んだ。

それを見ていた長男が、
弟が抱えていたバケツに、水を運び入れ始めた。

弟は容赦なく、何度もひっくり返す。
でも、兄は、また水を汲みに行って、弟のバケツに入れてやっていた。

弟は、バケツを延々にひっくり返し、
兄は、バケツで水を運ぶダンプカーごっこがヒット。

そのうち、弟は、
兄が汲んできた水を全部バケツに入れる前にひっくり返すというイタズラまで!

兄弟で顔を見合わせてケタケタ笑い、むしろ、遊びが加速していった。

「すごい!お互いが満たされる形で遊びが成立している!」ことに気づいた私は、
そのまま遠目でふたりの様子を見守ることにした。

猛暑でも、まったく心配ないくらい、ふたりとも全身びっしょり☆

合計3時間は遊んだあとのふたりの顔はとっても満たされていた。
その様子を見て、私もとても癒され、何よりの幸せを感じた。

さて、2学期。
息子は久しぶりの登園。

私も玄関で息子を待つ生活がスタートしたかと案じたが、息子は登園し始めたのだ。

それからの2学期末、先生方から
「園に入ったときから、見違えるほど成長しました。
とてもしっかりして、誰よりも自分の意思で園に入り、お仕事を選んでいて目つきも座り方も違うのです。
スタートが大変だったし、お誕生日も遅い方ですが、お母さん、よくぞ頑張った!」

と、おほめの言葉をいただくほど、息子は成長した。
その夏のことは、私にとって大事な学びになった。

「子どもの内なる声に聴き従う」

子どもたちは、言葉で伝えられないだけで、生きる力を備えていて、
そこに保育者である私たちが応えてあげるだけでいいということがわかった。

もはや、
「子どもに必要なものは大人が与えなければならない』

という必死さは、不要だということがわかったのだ。

これから夏本番ですね。
ママたち、お疲れさま☆

時に休みを取れるように、サポートをたくさん受け取って、親子で充実した夏をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

堅田亜貴子さん

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ファミリーファシリテーター

ファミリーファシリテーター
*既婚*2児の母*東京都世田谷区在住
*資格 中学・高校第1種教員免許(数学)

両親の喧嘩が絶えない家庭で育ち、比較的早くに両親と死別。人生のアップダウンは続き、『将来に希望が持てない』『子育てにもがく』『離婚の危機』にいったん陥ったが、こころの成長と共に、人生にも平穏さを取り戻すことに成功。
現在は、算数・数学の教師経験をベースに
『From the family ~家族から平和を』をビジョンに
夫婦の絆が自立した子どもを育てる☆人生の成功を支える家族の基盤構築のための独自開発プログラム ファミリーファシリテーター育成プログラムをベースに、

*受験前のお子さんや起業前のママに向けて、【ビジョンを応援する個別単発カウンセリング】
*ご家族のありのままが見えるファミリーキャンプ、【家族で幸せご飯】
*ひとつ向き合うごとに自信がつく 全く新しい算数・数学の学習法 【トラストメイク学習法】 を提供している。

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