つどい先生流*子育てのコツ~ママと子どもの笑顔のために~ Vol11.「誉めることの副作用」

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みなさん

その後、お子さんとの関わり方に何か変化はありましたか?
叱る、誉めるポイントを2回に渡ってお話してきましたが、今回はその最終回です。

「誉めることの副作用」についてのお話。

叱るときも誉めるときも、人格ではなく行動を叱ったり誉めたりしてくださいね、とお話してきました。
それは、何故だかわかりますか?

「◯◯ちゃんは、いい子ね!」
「◯◯ちゃんは、えらいわね〜。」
「まったく、◯◯はなんでこんなことも出来ないの!?」

と、人格を誉めたり叱ったりされ続けると、その言葉が無意識に刷り込まれていきます。

「ダメな子」と言われ続けると、「どうせ自分はダメなんだ…」と、自信が持てなくなることは以前もお話しました。
しかし、「いい子」と言われ続けてもいい子になるわけではなく、子どもにとっては悪影響なんです。

なぜでしょう?

それは…
ママの期待に応えようと、「いい子の◯◯ちゃんを演じる」ようになってしまうからです。

すべての価値基準、行動基準が「ママにいい子って言われるかどうか」になってしまうんですね。
一見良いことのようにも見えますが、それって何がいけないのでしょう?

極端に言うと、
「ママに認められる100点の自分にならなきゃいけない!」
と、子どもが自分の気持ちを押し込めてがんじがらめになってしまうということなのです。

例えば…

◯本当は習い事のピアノをやめたいんだけど、ママに誉められたいから続ける
◯本当は野球を続けたいんだけど、ママが受験しろって言うから野球はやめて塾に行く
◯テストで100点を取ると誉められるから、100点が取れるように頑張る(90点じゃダメなの!)
◯リーダーなんかやりたくないんだけど、ママが誉めてくれるからやらなきゃ!

……というように、子どもが「いい子を演じて」ママの期待に応えようと、無理をしてしまうのです。

その結果、何が起こると思いますか?

自分の行き場のない気持ちを、自分より弱いものにぶつけて吐き出すようになります。
つまり、「いじめ」の加害者になる確率が上がるのです。
いじめ、とまではいかなくても、お友達に意地悪を言ったりしたりするようにはなります。

意地悪な子=愛情不足の子
という話は以前にもしましたが、

意地悪な子=過度の期待をかけられた子
でもあるのです。

これが、誉めることの副作用。

愛情をかけて誉めているのに、愛情不足の子と同じような行動を起こす。
怖いですね…
しかも、ママの前ではいい子を演じているので、学校や外でこのような行動を起こしても、親が理解できないことが多く、問題は悪化する傾向があります。

ママの方も、「いい子ね!」「えらいね!」という誉め方が定着してくると、良くできた時だけ誉めることになってしまいます。

今までのコラムでお話してきたように、

◯子どもを丸ごと受け止める
◯頑張りを認める
◯結果ではなく頑張っている事実を誉めてあげる
のがよい誉め方なのです。

最後に、副作用のない、最も簡単で今すぐできる誉め言葉をご紹介しますね。

それは…

「ありがとう。」

最初は身近なことからでいいんです。

「そこのティッシュ取って。」
「ありがとう〜!」

そんな事から始めてみてください。

慣れてくると、
「ごはんの前にお片づけしてね。」
「お片づけできたね。ありがとう〜!」

なんて、言えるようになってきます。
(もちろん、「お片づけできて、えらいね!」でも大丈夫です。これは行動を誉めています。)

「今日もママのお手伝い、いっぱいしてくれてありがとう。」
などなど、「ありがとう。」と言うタイミングは無限大。

究極は、
「ママの子に生まれてきてくれて、ありがとう♡」
子どもの存在自体をぜーんぶ認める、最高の誉め言葉ですね!

そこに、
「大好きだよ!」ギューっ
と抱きしめることが加われば、それほど嬉しいことはありません。

そう言われて育った子は、
「ママ、いつも◯◯してくれてありがとう!」
「ママ、だ〜いすき!」
と、笑顔いっぱいで言ってくれるようになりますよ。

これ、我が子で実証済みです。

ママも嬉しくなりますし、子育て頑張ろう!っていう活力になりますよね。
こういうのを「幸せの連鎖」と言います。
ママも子どもも毎日が笑顔になりますね。

そんなことが簡単に言い合える親子が、たくさんたくさん増えますように…☆

つどい

 


 

 

子育てアドバイザー 集~tsudoi~

13歳と7歳の娘をもつ教育者。

13歳と7歳の娘をもつ教育者。
小学校の担任教師として7年間勤務。

娘が4歳の時に退職。当時の長女は、朝一番に保育園に預け、
一番最後にお迎えに行くという生活。
娘との時間を十分取れないことが、娘の成長によくないことだと一番わかる職業だったため、母親としての立場を優先し、退職を決意。
その後は、小学校にて、発達障害(自閉症スペクトラム・ADHD・LDなど)や愛着障害の子どもたちをサポートする仕事に転職。
教育現場で子どもたちと関わって16年。
様々な子どもたちと関わり、教育してきた経験から、独自の育児論を持ち、それを娘たちの育児の中で実践中。

また、趣味の延長でフラワーアレンジメントのディプロマを取得。
自宅レッスンやウェディングブーケ制作なども行っている。

実績:
スリーエム ジャパン株式会社「子育てセミナー」
教員向け夏季研修・新人研修


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