イライラするわぁ~ ~文化の違いだと受け入れればたいした問題じゃないけどねぇ~【world育児通信「楓の木の下でのんびりしよ♪」vol.6】

column-world-canada-top6大変ご無沙汰しております。
年末年始は引越しでバタバタしておりました。そう、引越しで。
一家そろっての引越しは今回が3回目ですが、今回が一番遠かった!
このでっかいメープルの国(カナダね)を、東から西へ、4400km以上の移動となりました。4400km・・・。地球の円周の10分の1の距離、車で6日間かけての引越し。

「この真冬に車でなんて無謀ねぇ~。」と、カナダ人の友人にも呆れられましたけど、無事完了いたしました。
子供たちもワンコも6日間車の中に閉じ込められっぱなしだったけど、頑張ってくれました。
「暇だぁぁぁぁぁぁぁ!」と大声で叫ばれましたけど、いや、よく頑張った!えらい!

あ、どうも、ドッグトレーナー主婦のCocoです。
どでかい引越しが終わって、ホッと一息ついているところなんですが、最初はバタバタでしたよ。
特に息子の太郎、初の転校。一番近くの歩いていける距離の学校が今年度は定員いっぱいなので、今年度が終わる6月までは、ちょっと遠い学校まで、またもやスクールバスで通っています。

しかも乗り換え有!最初、「え?スクールバスの乗り換え???」と頭の中が「???????」でいっぱいになりましたが、太郎、難なくこなしております。
また、このスクールバスがですなぁ・・。
以前いたところで利用していたスクールバスは、もう本当に、幼稚園から、小学生くらいの子供が対象のスクールバスだったので、バス停で待っていても、同じくらいの年頃の子供たちばかりが数人だったので、和気藹々としていたんです。

ですが、今回はどうやらハイスクールも対象らしく、しかも1カ所のバス停にワンサカ集まってくる状況。でっかい兄さん姉さんに囲まれて、太郎、最年少参加者です。
そして、自分も覚えがありますけど、年齢が上がっていくに連れて、授業でもバスでも、大人の目からできるだけ離れようと、後ろの席を好みますよね。
だから、でっかい兄さん姉さんたち、早くいい席を取りたいもんだから、我先にとバスに乗り込んで行くんです。

はい、ここで日本人の私「まじかよぉ~~~~」出ました!誰も最年少の太郎のことを気にかけず、ちっこい太郎までも押しのけて乗り込んで行くんです!
母、心の中で「おい!ごるあぁ!わしの息子になにすんじゃい!」とドスを効かせて叫んでいました。

たしか私の国では、弱い立場の人を守って、譲り合いをするのが美徳とされていたはず。
今はどうなっているか、ちょっとわかりませんけど、少なくとも私はそう習って生きてきました。

しかしココは、競争の国。

譲っていてはいつまでたっても前には進めない、そういう国だった!

しかも、こんなちびっ子まで押し退けてくってどうなのよ!と、
母は毎朝メラメラしながら、でっかい兄さん姉さんを押し退けて
太郎を守りつつ「あんたの顔は他の子たちのバックパックの位置なんだから、当たらないように気をつけなさいね!」と
周りに聞こえるように太郎に向かって話しております。(てか、私も他の子たち押し退けてんじゃんねぇ 笑)

ま、どうせ太郎は最年少だから、一番前の席に座らなきゃいけなくて、先に乗ろうが後に乗ろうが同じ席なんですけど、周りの兄さん姉さんの気配りのなさに「イライラするわ~!」。
笑えるのは、うちのダンナが太郎をバス停まで送って行くときには、他の子が乗り終えるまで、待つんだそうです。別にいいじゃん、て。(笑)

あれ?あなたカナダ人でしたよね? これ、国の違いじゃなくて性格の違い?
もしでっかい兄さん姉さんたちが、「ちょっとおばさん、邪魔なんだけど?」とか言って来たら、心の声を本当の声にしてドスを効かせて言ってやろう、とか想定までしながらいる、血の気の多い母。

私は逆にダンナからそののんびりさを習わなきゃイカンですなぁ。
でも、うちのダンナも血の気が多いはずなんだけど、ちゃんと怒らなきゃいけないポイントを心得てるんですよね。
私は、ちょっと腹立つと、すぐにイラつく。いけませんなぁ~。

英語って、ストレートな表現が多いでしょ?いいこともあるし、こんな私をイラつかせることも多い。
たとえば、太郎が例のスクールバスの中で他の子に「Do you wanna be my friend?」って聞いたそうです。
私としては、「はぁ?何その聞き方?」。日本語にしたら「私の友達になりたい?」。
なにその高飛車な態度?私の友達になってくれない?じゃないの?
英語にしたら「Can you be my friend?」じゃないの???あれ?これって私の心が狭すぎな感想?

でもこんな小さいことでイライラしてみました。自分が言われたわけじゃないのに(笑)
で、聞いてみたら、太郎の表現は普通で、失礼でもなんでもないんだって。へ~、へ~、へ~。

失礼でもなんでもない表現て言えば、こちらでは、ママになっても自分の名前を失うことがありません。
いや、誰も名前をなくしたりなんかしないですけど、ダンナ様からも「ママ」とか「お母さん」って呼ばれ、子供の友達やお母さん同士からも「○○ちゃんのママ」と呼ばれるようになって、仕事とかしてなかったら名前を呼ばれる機会って少なくなりますよね。

でも、今のところ、私、ずっと名前を呼ばれています。「太郎君のママ」とは誰からも呼ばれません。
はい、太郎の友達からも「Coco!」と呼ばれます。
良いことなのか悪いことなのかは別の話として、今は慣れましたが、最初はイラッ!としてました。
なぜ、こんな子供たちに呼び捨てされなきゃイカンのだ、年上の者へのリスペクトはないのか・・・と。

文化ですよ、文化!私、よくこんな小さなことでイラつくのに海外なんか出てきたもんだ。

さて、このコラムを書いている本日、ディナーは家族の集まりがあり義兄宅へ行きます。
Teenagerの甥っ子姪っ子たちに「Coco」と呼び捨てにされてきます。イラッとしないように気をつけなきゃ(笑)

注)誇大表現しています。笑って読んでね、うふっ♪

 

 

 

 

カナダ(Ottawa)在住 Coco さん

column-world-kyoko-03Dog trainer、4歳の息子&1歳の娘のママ。

大学卒業後地元に戻り、FM軽井沢にパーソナリティ兼リポーターとして、開局メンバーとなる。
FM軽井沢退社後、なぜかふらっとカナダ・バンクーバーへ渡り、
Dog training schoolへ入学後、Dog Trainerへ。
バンクーバーがかなり気に入ってしまいWork Permit(Dog trainingとは無関係ですが・・・)を取得。その後、移民。
その過程で、運命の人と出会い国際結婚。カナダ国内を転々としているカナディアンジプシーのような生活。早く落ち着きたいものです。

Dog traniner復活(?)の日を夢見て目下、二人の育児に奮闘中。


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