ママになりたい~acoの妊活から出産までの記録~ Vol.9最終章【将来に向けて】

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今回で最後のコラムとなりました。

現在の状況をお伝えさせていただきますね。
息子も1歳の誕生日を無事に迎え、私は第2子の妊活を開始。

つい先日、最初の採卵が終了しました。
私の年齢(40歳)ですと、体外受精後、移植をしても成功率は7%。
2年前に比べると20%以上も低くなりましたが、これが現実です。
そして、第2子の妊活では、クリニックを転院しました。

理由はいくつかあります。
まず、以前のクリニックは子連れ不可だったため、急に決まる通院日に合わせて息子を確実に預かってくださる場所がないこと。
なので、子連れ可能なクリニックをママ友に紹介してもらい、決めました。

前回のクリニックは、本当にスパルタ(!)でした。
院長先生自らが、『強い母親になってもらいたいので、僕は厳しく指導します。』とおっしゃるだけあり、こちらも何としてでも子供を授かりたいという意思と合致。
先生を信じ、毎回緊張しながらも通院したものです。

転院先のクリニックは、非常にアットホームな雰囲気で、それはそれは院長先生が穏やか!
私自身は、第2子目の妊活ということもあり、前回の妊活中に相当メンタルも強くなり、図太くなったようです。

相変わらず、薬漬け、通院日は直前で決まるというお決まりのパターンではありますが、ストレスフリーで通院しています。
採卵は、前回のクリニックに比べて1.5倍の数がとれ、その後も3倍以上の受精卵となりました。

第一子の時も「ストレスをためないように。」と、周りからも言われ、自分でも意識的にストレスフリーな生活を心がけていましたが、私にはそれが難しかった。
毎回の結果に一喜一憂してしまうし、痛いし、怖いし、結果にはドキドキするし。と楽観的になんてとても考えられませんでした。

やはり、「メンタルの部分も結果に左右する事があるのかな。」なんて今は思っています。
将来に向けて思う事はたくさんありますが、まずは『頑張る事や努力をする事』を息子に見せることで、
その中で小さいながらにも何か感じとってもらえればいいな。と思っています。

●第2子が欲しいと言う目標が、パパにもママにもあるから、こうしてママは頑張っている事。
●ママにもう1人子どもを授からせてくれるよう尽力してくださる医師やナース、スタッフの方々がいる事。
●病院を紹介してくれたり、いつでも相談に乗ってくれる友人達の存在。

何でもいいので、親子でそれを感じながら、前進していきたいと願っています。

また、今回のコラム執筆を通して思う事を正直にお伝えすると・・・。
もしかするとこのコラムは、

『妊娠できたから、無事出産できたらからこそ書けること』なのかも知れません。

でも、それでも書かせてもらいたいと思いました。

なぜなら、

『子供を産んだから偉いわけではない』 から。

私はもし、『子供を産んで、ようやく女性は一人前』と言う方がいるのならば、その方を心から軽蔑します。絶対そうではないと思う。
それよりも大切な事は、子供がいてもいなくても、その人がどのように人生を歩んでいくのかが重要なのだと信じています。

また、妊活を公にするようになってから、よく相談をされるようになりました。
相談してくれるのは、結婚してすぐに子どもを授かった方や、不妊治療に対しての知識があまりない方達です。
私は、これまでのコラムに執筆した内容やそれ以外の経験から、このように伝えています。

『彼女が傷つく事は、「何か言葉をかけてあげないとかわいそう、って気持ちから、妊活に関する、まやかしのようなネタを話して共感してあげているかのような態度を取る事」なんだと思う。だから彼女にこう言ってあげて。「私は妊活をした事がないから、あなたの気持ちは100%分かってあげられないかもしれない。でも、心の底からいつでも応援しているし、あなたが悩んでいる時はいつでも連絡して、すぐに会いに行くから。」って。

私が、妊活中に友人達にそう言ってもらって本当にほんとうに嬉しかったから、彼女にもそう言ってあげて。』

と。

最後になりましたが、このコラムを共に頑張った妊活仲間や友人達が読んでくれて連絡をくれた事。また、私自身も息子を寝かしつけてから当時の事を思い出し書かせていただいた機会は非常に良い経験となりました。
皆様、
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
 

 

 

 

aco(あこ)さん

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短大卒業後、幼稚園教諭、チャイルドマインダーと乳児、幼児に8年間かかわる。
その後、大の美容好きが高じて美容業界へ転職し、化粧品メーカーの営業を行う。

2011年結婚を機に退職し、妊活に専念。
不妊治療と並行して、子供がいない人生についても考えており、趣味の料理やテーブルコーディネートを深めるためにフードコーディネータースクールに通う。

2014年12月男児出産。現在育児とのバランスを見つつ、子連れ参加可能の料理教室やアルバム作りのお手伝い(アルバムカフェ)を開催している。

<不妊治療の経緯>

2011年2月 結婚(35歳)
◆2012年4月 自然妊娠後、初期流産
◆2012年10月~2013年3月 病院指導のタイミング法4回
◆2013年4月 体外受精スタート
◆2013年12月 腹腔鏡手術で多嚢胞性卵巣を一時的に治す
◆2014年1月 治療再開
◆2014年3月 体外受精(採卵)
◆2014年4月 移植
◆2014年5月 妊娠判明
◆2014年12月 出産(39歳)


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