そこの人、あそこの人、知らないあの人にも助けてもらってます【world育児通信「楓の木の下でのんびりしよ♪」vol.4】

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ついに来ました!雪がちらつくこの季節!寒いんですよ!
ワーキングホリデー時代にオーロラを見にイエローナイフへ行った時、
街中の電光掲示板が”-30℃”を表示していたのを見て衝撃を受けたのが10年前。
今では-30℃くらいはまだまだ序の口。ここ数年の間に-50℃まで経験しました。
カナダ生活も長くなってきたなぁ、と実感します。

どもっ!ドッグトレーナー主婦のCocoです。

周りのカナダ生活が長い友達から見れば10年なんてまだまだだとは思いますが、
それでも少しずつ、自分の中での常識が日本からずれてきてしまっているかも、、、と感じることがたまにあります。
良い意味でも悪い意味でも。

乗客がいるのに、突然停車して自分のコーヒーを買いに行ってしまうバスの運転手さんとか、
10年前はいちいちショックを受けていたことが、特に何も感じなくなってしまいました。
それでも、やっぱり子育てに関しては、将来日本で生活するかもしれないと思うと、
日本で「なんだこいつはよぉ~?」って思われないためにも、日本人らしい感覚を持っていて欲しいと思うわけです。
すると、周りで、日本でこんなことしてたらヤバイだろう?って感じることを目にすることがあります。

家具屋さんで、土足のままディスプレイされているソファーに登ったり、
ソフトクリーム食べながらお店を歩き回ったり、レストランでウキャウキャ走り回ったり、
そんな子供たちを大人は温か~い目で見守っているんです。

「いや、そこは注意だろっ?」って思うんですけど、
他の人から見たら、「私って子供に対して超心の狭い人なのかしら?」って心配になることも。

私、心狭い? 

ねぇ、皆さん、どう思います?もともと子供嫌いから母になってますんで、
時々ちょっと、「他の子供たちへの自分の感じ方が冷たすぎるのか?」って疑うことがあるんです。

そんな子供を見るたびに、「オイオイ、こんな公衆の中で自由にさせちゃっていいのかい?将来どうなっちゃうんだい?」って思うんです。
このままだったら、周りの迷惑とか考えられない人間になっちゃうんじゃないの?って。
で、たぶん、そういう環境で育ってきたであろう人たちが周りにいるわけですよね。

すると、どうでしょう?確かに、見た目、ファンキーな、個性的な人たち、いっぱいいますよ。
でもね、特に母になってから感じることは、みんなお互いに助け合ってるんです。

ベビーカーを押しているときって、なかなか身動きが鈍いですよね。
お店に入るとき、ドアを開けること1つとっても大変。
お尻でドアを押さえて、その間にベビーカーを中に入れて、とか。
するとね、見るからに10歳にも満たない子供とかが、サッと手を差し伸べてドアを押さえてくれたりするんです。
もちろん年齢、性別に関わらず、その場にいたら誰でも助けてくれます。

バスの乗り降り、ベビーカーで乗り込んだりするの、時間かかりますよね。
でも誰も文句言いません。
とにかく、1人で子供を連れて出かけなきゃいけないとき、
見ず知らずのたくさんの人たちから助けられるんです。
オイオイ、って私が思ってた環境で育った方たち、すごく当たり前に人助けできる人たちなんです。
私の偏見だったっ!と思い知らされます。反省。。。

これは、私が経験したことであって、すべての人がそうであるわけではないのは分かっていますが、
私がお行儀がよい、と思う環境である日本に子連れで帰った時のこと。
ベビーカーを押している時、駅やお店のドアに直面した時、
家族や友達以外から助けてもらった覚えがありません。
私がドアを通る直前に同じドアを通ったおじ様、
当たり前のようにそのままドアを放して去っていきました。
インターネットで「妊婦に席を譲るのは義務なのか?」と
たくさんの人が本気で議論をしているのも何度も見ました。

ほんの一部の人たちなんだろうとは思います。

でも、なんか、時々感じるんです。
あれ?私が常識的だ、と思っていた環境で育まれたはずの日本の社会と、
オイオイ、と思う環境で育まれたカナダの社会、どっちの方が人間らしいのかな?って。

どっちが正しくて、どっちが間違い、とか、そういうことじゃなくて。

私は、周りの人や社会を評価できるほどの度量を持った人間ではないんですけど、
自分の子供がどういう風になって欲しいかな~と思ったとき、
お店の商品に土足で上ったり、レストランで騒いだりしているとか、
そういうのは、対して大きい問題じゃないんかな、なんて思い始めたりしています。

きっと、今、日本に長いこと滞在すれば、
私が経験した小さいことなんかぶっ飛んじゃうくらい素敵な体験があると思うんですけどね。
結局、私、日本が大好きな、根っからの日本人ですから♡ 
だから、いつも日本人のいいところをこちらでも広めようと、身近なところで、ダンナに懇々と語っております。

そして、我が子には私みたいにいろんな事に対して文句をタラタラ言わずに、
日本でもカナダでも世界中のどこでも柔軟にいろんなことを受け入れて、
それでも自分の信念をしっかりと持って生きていける子に育って欲しいと思う。
そんな欲張りな母であります。
願いはでっかく、そして現実はしっかり受け入れられる母になれるよう、努力しまっす!
 

 

 

 

カナダ(Ottawa)在住 Coco さん

column-world-kyoko-03Dog trainer、4歳の息子&1歳の娘のママ。

大学卒業後地元に戻り、FM軽井沢にパーソナリティ兼リポーターとして、開局メンバーとなる。
FM軽井沢退社後、なぜかふらっとカナダ・バンクーバーへ渡り、
Dog training schoolへ入学後、Dog Trainerへ。
バンクーバーがかなり気に入ってしまいWork Permit(Dog trainingとは無関係ですが・・・)を取得。その後、移民。
その過程で、運命の人と出会い国際結婚。カナダ国内を転々としているカナディアンジプシーのような生活。早く落ち着きたいものです。

Dog traniner復活(?)の日を夢見て目下、二人の育児に奮闘中。


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