ママになりたい~acoの妊活から出産までの記録~ Vol.1 【不妊治療を決意した時】

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もともと生理不順や不正出血に悩まされていて、学生時代から頻繁に婦人科系の病院に通院していました。

当時から「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」との診断を受けていたので、
自分が生まれつき妊娠しづらいタイプだという自覚はありました。
ただ、今ではPCOSの方がたくさんいる珍しくない子宮の症状ですし、
芸能人でも「PCOSだけど自然妊娠しました。」のカミングアウトをしている方や、
私の知り合いもみんな妊娠したし「まぁ私もいずれはママになれるだろう。」と軽く考えていました。

35歳で結婚。

1年後に自然妊娠し、初期流産。
悲しみに暮れましたが「やっぱり自分も妊娠できるんだ」と、変な自信もついてしまいました。

それまで、近所の産婦人科で卵胞チェックをしてもらい、
自己流でタイミングをとるという簡単な妊活をしていました。

ところがある日、たまたま友人から不妊治療クリニックの話を聞き、主人に話をしてみました。

私の主人は6歳年下です。それまで子供についての話をしたことは一度もありませんでしたが、
その時に初めて主人の口から「俺は君(aco)が頑張れるんだったら、いつでもそういうクリニックに行く準備はできているよ。」という言葉が。
それを聞いて「あー、この人は実は子供がものすごく欲しかったんだ。でも、私に遠慮して言えなかったんだ。」と思い、
ものすごく申し訳ない気持ちになり、すぐにその不妊治療クリニックへ行く事にしました。

予約の際「できればご夫婦同伴でいらしてください。」と言われ、その日は夫婦一緒にクリニックに行きました。

実はまだその時も、「婦人科系の病院は今まで何度も行っているし、
最近行った病院の先生にも『35歳だったらまだ若いから自然妊娠できる。大丈夫だよ。』と言われたし、
美魔女で有名なアラフォーモデルも、『旦那様とまだ二人の生活を楽しみたいから子供はまだ先でいいかな。』って気軽に言っていたし、
先日だって老女が妊娠したって言っていたし・・・。私はこの年齢で、本当に病院に行く必要があるのか?」なんて思いながら訪れていました。

そして診察。

院長と私達夫婦の3人での個別面談のような形での対話。

不妊症・不妊治療・不妊検査の意味など、
とても分かりやすいプリントを追いながら説明をしてくださった中で、「37歳の年齢は手遅れ注意!とても急ぐ!」と赤字で記入されました。

不妊治療をしなければ妊娠できない夫婦がいることの事実。

「不妊である現実を認めたがらない」人が多いのですが、「自然に妊娠・出産することが普通ではないこと」という現実を突きつけられ青ざめました。

自分の妊娠・出産の知識がどれだけ低く、
また、巷に溢れる妊娠・出産にまつわる都市伝説を鵜呑みにしていた自分が恥ずかしくなりました。
(私が妊娠後、胎児の診察をお願いした、女医:ソン先生著「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」を読み、
改めて妊娠・出産を含めた女性のカラダに関する世間の情報が如何に眉唾モノであるかを思い知らされました。)

説明の中で

「○回タイミング法をとって自然妊娠しなければ不妊とみなす。」
「人工授精は○回やってダメだったら、次に人工授精をしても成功率は○%なので、体外受精にステップアップしたほうが良い。」
「体外受精後の妊娠の確率は○%、当院での成功率は○%。」

と、全てデータで示されたので非常に納得し、すぐに通院をお願いしました。
そして、このクリニックに決めた理由が、もう1つありました。

それまでにも、婦人科系のクリニックに数多く通っていた私ですが、
今回のこちらのクリニックは、診察室の患者が皆さんしっかりされていらっしゃると言うか・・・。

どう表現したら良いのか分からないのですが、マナーしっかりとされている方々ばかりだったことが印象的だったのです。

それもそのはず、院長との説明の中で、

「うちは道場のような場所です。大変厳しいです。やるなら真剣に、やらないなら初めからやらない事も大事。当院では本当にお子さんが欲しいという真剣な方だけを診察したいと考えています。」

とあり、だからこういう雰囲気なのかーと納得しました。

自分はとにかく「妊娠」をしたいわけだから、
このクリニックのこの厳しい院長先生におまかせして、夫婦で頑張ってみよう、と
その日のうちに不妊治療をすることに決めました。

 

 

 

 

aco(あこ)さん

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短大卒業後、幼稚園教諭、チャイルドマインダーと乳児、幼児に8年間かかわる。
その後、大の美容好きが高じて美容業界へ転職し、化粧品メーカーの営業を行う。

2011年結婚を機に退職し、妊活に専念。
不妊治療と並行して、子供がいない人生についても考えており、趣味の料理やテーブルコーディネートを深めるためにフードコーディネータースクールに通う。

2014年12月男児出産。現在育児とのバランスを見つつ、子連れ参加可能の料理教室やアルバム作りのお手伝い(アルバムカフェ)を開催している。


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