色眼鏡をかけない眼差しに乾杯!【world育児通信「楓の木の下でのんびりしよ♪」vol.3】

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息子のなが~~いなが~~い夏休みがやっと終わり、平常運行ができるようになりました。
ドッグトレーナー主婦のCocoです。

子供の頃、夏休みは本当に楽しいし、寝坊できるし、
もっと長い休みが欲しい!なんて思ったことがある人は少なくないですよね、きっと。
私の育った長野県は、特に夏休みが短いので、夏休み中の1日1日が本当に貴重でした。
しかし、ココの2ヵ月半はいくらなんでも長すぎだろっ!
子供たちもいい加減学校に行きたいモードぷんぷん漂わせていたので、学校が始まり、みんなま~るく収まっております。

本当は夏休み中にいろいろあって、いろいろ書きたかったのですが、
私も学校に行く子の母1年生なもので、毎日が目まぐるしく過ぎて行き、
何も書かぬまま、ついに休みが明けてしまいました。はい、単なる言い訳です。

さてさて、私が住むメープルの国はすんごく広いです。
ちょちょいっと調べたら、私が初めてこの国に降り立ったバンクーバーから、
今住んでいる町までどれくらい遠いのかっていうと、休み無く車で走り続けても丸々2日かかる距離、
4500km以上ありました。でかいっ!

同じ国の中でも、州によっていろいろなことが違います。
学校の制度も違います。
だから、今回私が書くことの全てが、カナダ全体で共通というわけではなく、
私の身の周りの話だと思ってください。
殆どのことはカナダ全土で共通だとは思うんですが、なにせ自信がないっ!と、前置きをしたところで、

うちの太郎、夏休み中に5歳になりました。
そして、この9月から学校2年目がスタートしました。
学校学校と言いますが、いわゆる幼稚園です。
でも、小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんと同じ学校に、同じスクールバスで通っています。
しかも、今住んできる所は、英語とフランス語が入り混じっているので、学校でもフランス語を習っています。
太郎、日本語もやらなきゃいけないんだから、ホント大変だよね~。
それでも、どの言語も楽しんで吸収してくれているんで、感服です。

そして、私立の学校にさえ行かなければ、幼稚園・学校は基本的に無料です。
スクールバスも無料です。ありがたいよねぇ。給食はないですけどね
(アレルギーがたくさんある上に、いろいろな宗教の人たちがいるので、給食は難しいでしょうねぇ)。
他にも子供が基本的な成長をしていくために、いろいろな事が無料だったり
支払いを免除されることが多々あります。子供は宝さっ!

そして、カナダは移民の国。そういう日本人の私も移民で~~す♪
いろんな人種の人たちが入り混じって暮らしています。
それは学校の中でも同じこと。そして、太郎も含め子供たちは肌の色関係なく友達になって、楽しくやっているんです。

夏休み中に、お友達を呼んで、太郎の誕生日パーティをしたんですが、
男の子も女の子も、そして、いろんな人種の子たちが来てくれました。
すっごくカナダ的な光景だなぁ、と思いつつ、この子たちがこのまんまの気持ちを持って成長していって、
大人になっても同じようにしていけたら、世の中、もっと、必要のない悲しみとか苦しみとかが減るんじゃないかなぁ、って、思っちゃいました。

日本も、だいぶ外国から来た人たちが多くなって、多様化が進んできていると思うんですが、
カナダでは、もっともっと入り混じっています。
私も入り混じらせた一人なんですけどね(笑)
日本人、という人種に囲まれて育ってきた私にとっては、大袈裟かもしれないけど、
カナダの学校って、世界の縮図みたい。
いつまでも、このまま、仲良く友達でいて、ケンカしても、ごめん、て言って仲直りできて、
子供のころ当たり前のことが、大人になっても当たり前にできればいいのになぁ、なんて。

実際、私自身も、差別を受けていると感じることは日常茶飯事です。
人種でも、性別でも、英語がネイティブ並みでないこととかでも。悲しいし、悔しいです。
ダンナに泣きながら、その悔しい気持ちを聞いてもらったこともありました。
でも、そういう私も、心の片隅には、どこかで同じように、誰かをネガティブに思う気持ちがあるのかもしれない。

でもね、私の分身の太郎は違うんです。
スクールバスの中で、太郎と本当に仲良くしてくれているお兄ちゃんは、肌の色が違います。
バスから降りるときも毎日明日また会えるっていうのに、いつまでもバイバーイ!バイバーイ!バイバーイ!って。
そんな姿を見て、母ちゃんは、きっとこの子たちは、将来大人になっても
見た目の違いで人を判断するような事はないだろう!って嬉しくなっちゃいます。
この子たちなら、将来、私の心にもある醜い気持ちのカケラもない大人になってくれるんじゃないかなって。

この子たちの将来は明るいぜよ!

母ちゃん、子供たちから教えてもらうこと、いっぱいありすぎて頭があがらないよぉ。
毎日、笑ったり泣いたり怒ったり怒ったり怒ったり、、、ん~、やっぱり怒ったり(笑)顔の筋肉がおかしくなりそうだわぁ~。
 

 

 

 

カナダ(Ottawa)在住 Coco さん

column-world-kyoko-03Dog trainer、4歳の息子&1歳の娘のママ。

大学卒業後地元に戻り、FM軽井沢にパーソナリティ兼リポーターとして、開局メンバーとなる。
FM軽井沢退社後、なぜかふらっとカナダ・バンクーバーへ渡り、
Dog training schoolへ入学後、Dog Trainerへ。
バンクーバーがかなり気に入ってしまいWork Permit(Dog trainingとは無関係ですが・・・)を取得。その後、移民。
その過程で、運命の人と出会い国際結婚。カナダ国内を転々としているカナディアンジプシーのような生活。早く落ち着きたいものです。

Dog traniner復活(?)の日を夢見て目下、二人の育児に奮闘中。


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